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アクセル・ワールド 〜赤龍帝の拳〜 (更新凍結中)
第六話 心の声 後編
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が有田くん!結構イケメンだね!」

何を言ってるんだこの先輩。アレか。上げてから一気に落とす作戦か。やるな。

「それで…何の用ですか?」
「いやね、君があの黒雪姫先輩と付き合ってるって噂が流れててね。」

その言葉に一瞬、

ふざけんな??????
と、叫びそうになったが、自重した。
ここで必死になったら余計怪しまれるし、目立つ。
それはダメだ。

「そんな関係ではないですよ。」

目を逸らし、否定する。呆れたように。馬鹿馬鹿しい世迷言を言われたかのように。これが一番効果的だ。

「この前直結してたのは、あの先輩のニューロリンカーにウイルスが入って、それを俺が駆除するように頼まれただけで。」

うまい言い訳だと、自分でも少し思う。

「カフェでのだって、その一件でのお礼ですし、告白宣言だって、なんかの悪戯ですよ。今朝だって、話してたら急に怒り出しちゃうし……」
「今朝?と言うと、どんな話を?」

そこまで聞いてくるのかよ………

「別に、千百合……倉島の話をしたら、急に機嫌が悪くなるんですよ。」

そう言うと、新聞部の先輩は何かを考え始める。

「そうか……そういうことか…」
「あ、あの…何がですか?」

先輩は何か納得したようにうなづいた。

「いやね、私も半信半疑だったんだけどさ。これは本当みたいだね。」

何がですかね?

「それって、嫉妬なんじゃないかな?」



「んなわけねえよ。」

昼休み、トイレの個室に篭り頭を抱えていた。ありえない。ありえる訳がない。
あいつとは一年近く辛苦を共にしてきた。いわば、戦友のような物だ。同じレベル9erと言うのもあって、仲は良かったのだろう。
だが、それだけだ。今では俺のレベルは1という正に初心者まで成り下がった単なる雑魚プレイヤー。
今一緒にいるのだって、扱いやすいからとか、そんなものだ。

期待はしない。それで何度も裏切られた。
夢は見ない。破れた時のダメージがでかすぎるから。
現実を見る。その方が、楽だ。
だから、だからこそ……………

「無駄な期待は持たせないでくれ…」

俺は小さく、そう呟いた。自分に言い聞かせるように。

放課後になった。

正直、姫に会おうとは思えない。会いたくないのに。

「や、やあ一誠くん。奇遇だね。」

どうしてお前はそんな時に現れる。

「待ち伏せしてた奴がよく言うぜ…」

皮肉たっぷりに言う。だが、姫は全く意に返さない。

そして、俺と姫は並んで歩き始める。もちろん直結状態だ。昨日のことを話すと姫は信じられないと言った表情をする。皮肉気に言葉を並べていく。

「君は、やっぱり怒っているのか?」

姫が立ち止まり、直結ではな
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