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転生特典をもらっても全て得になるとは限らない
第1話
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「…えっーと、ここはどこだ?」

 目覚めるとそこは知らない場所だった。どこを見ても真っ白の何もない空間。オレがなぜこんな所にいるのかさっぱりわからない。見渡してドアや窓等がないか再度確認してみたが本当に何もないみたいだな。
 自分は確か家にいたはずだが、どうしてこんなことになっているのか…

「ウオッホン!」
「うおっ!!?」

 急に後ろから声がしたので驚いて振り返ってみるとそこには、白いローブを着た肩まで伸びた白髪と胸まである白髭が特徴的な老人がいた。

「えっと、誰です?」
「ふむふむ、至極当然の反応かの。いちいち面倒じゃから率直に言う、わしはお前達の概念でいう「神様ですか。」うっ、うむ、そうじゃ(まさかこっちの台詞に割って入るとはの…)」
「ということは、やっぱり死んだんですかオレ。」
「うむ。実はこちら側のミスで天寿を全うするのがまだまだ先のお主を死なせてしもうての…」

 やっぱりか。まあ、まずこんな何もない場所にいる時点で転生もののssの展開そっくりだなとは思っていたが。

「しかしお主、こちらのせいで死んでしもうたというのに文句の一つもないのか? こういう場合大抵の者はこちらを非難したり、激しくショックを受けたりするのじゃが。」
「そりゃショックではありますよ。まだまだ色々とやってないこともあるし、長生きしたかったし。ただ、これから起こるであろうことを考えるとね…」
「ふむ、まあよい。お主の予想しとる通りじゃ。これからお主を好きな世界に転生させる…「よっっしゃぁああ!!!」」
「喜びすぎじゃ!! そしてまたわしの台詞に割って入ったのお主!!!」
「あぁ、すいません!つい浮かれてしまって。」

 あぶないあぶない。怒らせて転生がなしになったら嫌だからな。

「全く。で、お主はどこの世界に転生したいのじゃ?」
「スーパーロボット大戦Zの世界です。あぁ、そうだ。詳しくいうと原作開始4年前のコズミック・イラの世界でお願いします。」
「細かいの。では機体はどんなものにするんじゃ?」
「……じゃあ、スーパーロボット大戦Lにでてくるストレイバードで。」
「…普通、主人公機とかもっと強いのとか有名なのを選ぶべきじゃないのかね。そこは。」
「いやホントはそうしたいんですけど、それだと機体がかぶったりするし自分が知ってる中で強い機体や有名なのの中にイイと思えるものがないので。さすがに改造はしますよ、そのままじゃZシリーズの敵と戦って生き残れるとは思えないんで。」
「…では次は転生特典はどうする。言っておくが特典は基本3つまでじゃ。よく考えるんじゃぞ。」
「3つですか…、じゃあまずは時空の間にあってこっちが行きたいと思えばすぐに転移でき、スパロボにでたことのある作品の世界なら自由に行き来できて、衣食
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