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転生特典をもらっても全て得になるとは限らない
第1話
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住等の設備が整っている基地で。」
「また細かいの…。というか欲張り過ぎじゃ!!」
「なら、特典を一つ減らしていいんで、これは絶対に叶えて下さい。」
「よいのか?本当に??」
「はい」

 神様はオレの特典を叶えるかどうか困った顔をして腕を組み、如何にも悩んでいるといったポーズでしばらく考えた後

「……ならば良いだろう。では次の特典はどうする。」

ふうっ、良かった許してもらえて。
欲張り過ぎなのはよくわかってる。でもこれは絶対に欲しい特典だ。さすがに特典一つ減らしたのはキツいが。
いや、こんな無茶な特典を頼んだんだ。下手したら残り二つの特典が無しになるか、最悪却下される可能性があったんだ。まだ良い方だな。

「じゃあギアスやスフィアアクトみたいなこっちの精神に干渉してきたり、直接肉体に攻撃できる能力等を無効化する力です。」
「わかった。ところで、目覚めるのはその基地の中でよいか?」
「はい、お願いします。」

 ついに転生か…。チートスペックでもないオレにどこまでできるかわからないが、絶対生き残ってやる。
 さあ、刺激的な第二の人生の始まりだ!!!






「ふうっ…」

 まあペースを乱されてしもうたわ。こんなに精神的に疲れたのは久しぶりじゃわい。
 しかし、あやつ戦闘関連の特典を持ち合わせておらん上に生前は運動能力なんかも低い方じゃたからの、果たして生き残れるのか心配になってきたわい……。
 よし、ならば教官役の者を送ってやるか!さすがにすぐに死んで戻ってこられるのもあれじゃからの。
 フフフ…、こんなに疲れさせてくれた礼じゃ。飛びっきりキツーい教官を送ってやろう。待っておれよ!!!

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