16話
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かぶ。
(そうよ、力なら有るじゃない……それが有れば……。私は生き延びる事が出来る、アザゼル様にも献上する事ができる)
希望とでも言える色を浮かべ笑みを浮かべると、詩乃へと視線を向ける。
「切り裂け、ハート、ビート。ヒート!」
四季の腕の刃が炎の蛇腹剣へと変形し、それによって彼女を捕縛していた十字架を切り裂いた。
支えを失って崩れ落ちる前に四季は彼女の体を受け止める。序でとばかりにアーシアを捕獲していた十字架も切り裂き、彼女も戒めから解放するが床に倒れ付した彼女は動く様子がない。
「っ!?」
アリスの神器モードの力で、魔力の流れにハッキングした時にこの教会の地下に有った魔法陣の意味は確認した。神器を抜かれた者の末路も理解している。……そして、アーシアもそれと同じ末路になってしまった。……もはや、彼女は生きては居ない。
慌てて意識を失っている詩乃の呼吸と脈を確かめるが、幸いにも呼吸も脈も正常だ。
「良かった……間に合った」
四季にとって大事なのは詩乃だ。今は彼女を無事を確かめる事が最優先だった。
「渡せ……その女の神器を!!!」
カツキングから必死の思いで逃げながら、レイナーレは四季に抱きかかえられている詩乃へと向かって光の槍を投げつけようとするが、
「死ねよ」
何の感情も無く、熱を感じさせない一言で言い捨てられると同時に、片翼と共に四季の振るう刃によってレイナーレの槍を持っていた腕は切り裂かれるのだった。
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