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インフィニット・ストラトス 乱れ撃つ者
勝利
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ある高濃度粒子が全面解放される


「おや、使えるようになってたんですね」


「まぁ、ぶっちゃけこれ使っても勝てるかわかりませんけどねっ!!」


ライフルビット一丁にセンサーとグリップを取り付けると、残り13基はピストルビットの状態で加賀さんに向かわせた


だが、その速度は今までとは段違い。 トランザムによってサバーニャのスペックは約3倍以上に引き上げられているのだ


「そうそう! 良くなってます!」

それでも、加賀は先程よりも危なげであるが見事に13基ものビットによる猛攻を交わしているのだ


もう神様がどうだとかの話じゃないような気がする。


だが、攻撃はそれだけではない。 俺は手に持ったライフルを構えると未だに回避を続ける加賀さんに向かって発砲する

加賀さんも気付いたようではあったが、もう遅い。回避行動を取るものの放たれたレーザーはジンクスの脚に直撃する


「しゃあっ!初ダメージ!」


「ハッ!!」


喜んだのもつかの間。 加賀さんがビームマシンガンでこちらを狙う。


だが、当たらない。 スペックの上昇している今のサバーニャの機動性。そして、脳量子波による反射と思考の融合。


まだ、完璧とは言えないが、当たりそうなものは全てホルスタービットで防いでいる


その間にも、俺はライフルでビームを放ち続ける。もちろん、13基のピストルビットも操作しながらだ


「クッ!このっ!」


流石に加賀もこの状況は不味いと感じたのか、俺に狙いを絞って攻撃を仕掛けてくる
気を引かせることで、攻撃の手を緩めさせることが目的なのだろう


だが、そんなわけにはいかない


ギリギリまで加賀さんを引き付けると、俺はランスを紙一重で避け、その機動力で加賀さんとは逆の方向へ距離を取った


サバーニャはもともと射撃特化の機体なのだ。ピストルビットの下部にブレードがついているとはいえ、気休めにしかならない


常に敵と距離を取り、その火力で敵を圧倒する。それがサバーニャのスタイルだ


「さぁ! 乱れ撃つぜぇ!」


某この機体の搭乗者の台詞を吐きながら、ホルスタービットとライフルビットをあわせて展開し、一斉にビームを放った


その瞬間、俺の加賀さんとの対戦成績に初の白星がつくことになった











「中君、おめでとうございます」


「あ、ありがとうございます!」


戦闘が終了し、ジンクスが他の職員の人達に運ばれていくのを見送った加賀さんはニッコリと微笑んで俺のことを誉めてくれた


「いや、しかし、トランザムを使ってくるとは思ってませんでしたよ」
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