第2巻
新たな彼女立候補者現る
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桜花と結衣がこの学園に小型無人偵察機を大量にばら撒いたと聞いている。なので俺の話題になるとそうなると報告にあった。あとは学校では有名人となってしまったのは、神皇帝という実力を見せてしまった事だ。学校創立以来初めて、入学直後に「実戦部隊」入りでしかも隊長よりも上の特別顧問。物珍しいというパンダ状態となってしまったので、環境変化が入学当初から変わったのは事実である。
「ねー、ねー、しかも灰村君って教え上手何だよねー?毎日引っ張りダコなんでしょー?」
「灰村君は白鉄でも黒魔でもないのに、とても教え上手と聞いているからあたし達にもレクチャーしてよー」
「代わりにお姉さん達がイイコト教えてあげるから『ごほん、イイコトとは一体?』あ、今のは言葉を間違えた事でして・・・・」
最後に言った奴は、流石に沙紀が止めたけどそれだったらホントに襲っちゃうぞ?と言ってしまう程だ。学年問わず女子生徒に囲まれそうになっては、沙紀が前に出て。
『質問なら二列となって並びなさい』
俺のハリセンを持ってそう言ったらホントに二列になって並ぶ程だった。まあ俺のハリセンの怖さはこの二ヶ月で、大きく変化があってからは見せるだけで囲むのをやめて撤収する程だ。男子も最初は嫉妬や憎悪だったが、俺が男子でも女子でも関係なく、教えたのでいつの間にかそのような感情が無くなったと言っていい程。
「申し訳ないが、今は予定は埋まっているのでまた今度で宜しいかな?御嬢さん方」
「「「きゃーホントにモテモテで紳士で執事みたいだー」」」
という黄色い歓声ではなく悲鳴に近いのを上げてた。俺が執事みたいに話しかけると大抵こうなる。三人の女子生徒は、眼中にないだとか実戦部隊の予備隊員にもなれないのか悔しいとか。軽い気持ちで話しかけているからなのか、先輩達はまともに取り合わないが全くと言っていい程ショックでもなさそう。急いでると言ってから、三人に手を振った後に校長室に向かう俺と沙紀。出入り口をノックした。
「どうぞなのです」
中から可愛い声が返ってくるが、幼い声でこの世に天使がいて喋ったらこんな風だと聞こえる愛らしい声。しかもクリアボイスだから、俺と沙紀はもしかして?と思いながらも入室許可が出たので堂々と入った。
「失礼する」
俺はいつも通りな感じで入室すると、やはりというか校長先生の隣にいる子だった。歳は分からないが、十歳くらいの女の子でニコニコしながら俺を待っていたようだけど、まるで鞠を思い出すなと思った。校長をそのまま幼児化して、金髪碧眼。実際親戚だろうけど、いつも校長とワンセットという感じだ。にぱって感じの無邪気笑顔をしていて、応接用のソファに座っていて煎餅をかじりながらテレビを見ている様子のようだ。執務机は空だからどうやら留守の
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