ヒトランダム
入れ替わりのはじまり
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!ひどいよー……ってそれよりも、ふ、ふ、藤島さんがー!」
何があったか知らないががくがくと震えながら藤島におびえる永瀬。
藤島麻衣子、彼女はいったい何をしたんだ……
「じゃあ、まあ全員そろったことだし、話を始めていいか」
そろそろ永瀬の反応にも飽きてきたので、本題を切り出す。
本題は当然入れ替わりの件だ。
「さて、今日召集をかけた理由はもう分かっていると思うが、昨日の入れ替わりの件についてだ。実は今日、俺と稲葉も入れ替わった。幸い、昨日の入れ替わりを見ていたし、駅前で見かけて一緒に登校している最中だったから、特に目立った混乱はなかった」
俺が話している間に稲葉は後ろで黒板に今までに起きた入れ替わりについてまとめていた。
稲葉は相変わらず優秀な奴だ。本来ならきっと俺がこうやって話さなくても一人でうまくやってくれそうなのだが、稲葉がまとめるとたまに横道に逸れそうになるのでこうやって俺が話して稲葉が書記みたいな仕事をしている。
「で、こうやって稲葉がまとめてくれたのを見ると、俺たちの中で起きている入れ替わりの共通点は男女間での入れ替わり、一時間以内、ってことくらいか。他に何か思いつくなら言ってくれ」
みんなうーんと唸りながら考え込むが、誰も意見は出さなかった。
「じゃあ何か原因は――」
原因に心当たりがないか尋ねようとしたその時、外から扉が開いた。
普通、こんな僻地まで訪ねて来る者俺たち部員以外にはいない。誰かと思い扉の方に目をやるとそこには文研部の顧問、後藤龍善が立っていた。
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