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ココロコネクト〜六つ目の頂点〜
ヒトランダム
入れ替わりのはじまり
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元通りだ。
だがしかし、気になるのはまだ入れ替わってから十五分程度しか経っていないということだ。他の件より入れ替わっている時間はずっと短い。
まあ、早く終わるに越したことはないのだが。

「元に戻ったみたいだな。なら、伊織たちへの連絡も要らんな。いや、でも放課後に部室集合の連絡くらいは回しておくか。アタシたちも経験した以上、昨日の件も認めるしかないしな」

稲葉は俺が入れ替わっていた時に取り出したまま手に持っていた携帯を素早く操作し、メールを回した。
どうやらこの事件は簡単に収束されそうもなかった。


放課後、いつものように部室棟の階段を上るがその足どりは重かった。部室の扉を開けると永瀬と八重樫以外の三人の姿。稲葉は残りの二人に今日自身も入れ替わりを経験したことを話していた。
一応これで全員が一通り入れ替わりを経験したことになるのだ。そして、三度も入れ替わりがあって俺たち六人以外と入れ替わらなかったということはこの入れ替わりの対象となっているのはこの文研部の部員である可能性が非常に高いということだ。では、原因は何だ?外部か?内部か?食べた物か?触れた物か?
そんなことをつらつらと考えていると大きな音を立てて扉が開いた。

「太一は、太一はいるか!!」

そう言って飛び込んできたのは永瀬だった。まさしく鬼の形相といったようだった。

「いや、まだだが。どうかしたのか伊織」

「太一が!太一が!藤島さんが!」

いつものひょうひょうとした永瀬はどこへ行ったのやら、内容がいまいちつかめないことを繰り返している。
そこへバットタイミングなのかグッドタイミングなのか八重樫がやってきた。
八重樫が入ってきたのを見た瞬間永瀬は八重樫に飛びかかった。

「太一……!貴様に……貴様に聞きたいことがあるっっっ!」

「な、ど、どうした永瀬」

「昨日、私と入れ替わってた時、藤島さんとなにがあったぁぁ!!」

「あ、いや、大したことじゃ……」

「大したことかどうかは私が決めるっっっ!!」

八重樫は永瀬の鬼気迫る迫力に気圧されたか、昨日入れ替わった直後に何があったかを白状した。
曰く、自分の状況を確認するために胸を揉んで、その光景を見ていた藤島に迫られたといったところか。
ていうか、永瀬怖えぇ……

「うわーん!胸揉まれた―!お嫁にいけないよー!」

永瀬が泣きながら叫ぶ。

「し、仕方なかったんだ!自分の状況を確かめるにはああするしか!」

「……別に他の方法でも確認できただろ」

周りの非難するような目に対して不可抗力であると主張する八重樫にとどめをさす。
すると、うっ……とうなりながら八重樫は黙った。やはり女子の胸を揉んでみたかっただけか。むっつりめ。

「太一のバカー
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