第四章 地球編 アジア サウジアラビア
第26話 東南アジアの区切りの意味が理解しがたい
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に訊いた。
「マリちゃんはこう思ったんだろ?
『自分が押したら、もしかしたら逆に邪魔なんじゃないか』って。
そう思ったから、迷惑にならないように乗ってたんだろ?」
「‥‥‥‥‥うん」
マリーは鼻を一回すするとうなずいた。
「今回は両方が悪い。マリちゃんは荷台に乗る必要はなかったからな。
となりにいるとかでも良かっただろうから」
「‥‥‥‥‥‥ごめんなさい」
マリーはしょんぼりとした声で謝った。
「ホークアイは最後付近の一言はおかしい。
ここには少なくとも、3人も人間がいるんだからな」
「そういやそうだった。ごめんな、マリー‥‥」
ホークアイもマリーに向かって頭を下げた。
ヨセフとハビブが近づいて二人の肩を叩いた。
「よしッ!これで解決だな?だったら早く行くぞ!!」
「夕方までには帰りたいからな!」
それを聞いてマリーは荷台から下りた。
そして、荷車の後ろに回り込んで立った。
「今度は私も手伝う!」
「おう!しっかり頼むぜ!!」
そして、荒れた山道を再び歩き始めた。
**********
「‥‥‥‥ふぅ、疲れたぁ」
ようやく山の頂上に着き、マリーは腰を下ろした。
すると、ヨセフが後ろから声をかけた。
「やるじゃねぇか、嬢ちゃん!
そっちの奴よりも頑張ってたな!」
「うるさいな。オレは援護専門なんだよ!
どうせ力がないですよ!!」
彼の言葉にホークアイは自虐気味に叫んだ。
それを抑えて、ハビブはマリーに訊いた。
「なんつーか、嬢ちゃんは直接的なパワーもあるが
持久力が高いな。何かトレーニングでもやってんのか?」
「あ、それ俺も訊きたかった」
会話にリオさんが割り込んで言った。
マリーは首をかしげた。
「何もしてないよ?でもね、天気がいい日は
なんだかいつもより頑張れる気がするの。何でだろ?」
「うーん‥‥‥‥」
マリーの返答に迅は唸った。
「確かに″鎧人″は身体能力は普通の人間よりも高い。
だけど、“天気が良い日”限定ってのは分かんないな。
多分、ある程度戦ってきたからマリーも十分鍛えられてるだろうけど‥‥」
そう言って、迅は再び唸り始めた。
マリーはそう言われて袖をまくった。
そして、腕に力を込めた。
「んッ!筋肉ッ!!」
「‥‥あんまり硬くはないな」
「ぷはーーっ!ダメだぁ‥‥‥」
マリーは息を吐いて、力を抜いた。
「やっぱり腕の筋肉も鍛えるべきだけどマリーは―――」
むにゅっ!
「わひゃッ!!」
「胸筋も鍛えないとな!」
後ろからホークアイに胸をワシ掴みにされて
マリーは変な声を上げた
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