第四章 地球編 アジア サウジアラビア
第26話 東南アジアの区切りの意味が理解しがたい
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他の全員も気合いを入れた。
「よーし頑張るぞ!」
「おぉッ!!」
**********
ガタガタガタガタガタガタガタガタガタ‥‥‥‥‥ッ
「まさか荷車で運ぶなんてなぁ」
アスラ達は大きな荷車に大量の精油を積んで山道を進んでいた。
精油は完全に密封されていて、匂いは全く漏れないらしい。
これを開けて寄らないようにしたまま進めばいいのでは、と提案したが
油の鮮度を保ちたいから、との事である。
ガタガタと整えられていない山道を進むのは
荷車を押すことに慣れていないアスラ達には大変な作業だった。
「頑張れー!みんなー!」
荷台の上からマリーは応援していた。
「ってお前は何やってんだ、マリーッ!!」
ホークアイは身をひるがえして
荷台に乗り、彼女にチョップを打ち込んだ。
ズビシッ!
「痛っ!ホークアイが叩いてきたぁー!」
「お前も一緒に頑張れよ!応援だけじゃなくて!
周りを頑張らせるんじゃなくて自分が頑張ろうと努力しろよ!」
ホークアイは熱くツッコんだ。
マリーは下を向いてつぶやいた。
「だって私、力ないもん‥‥‥」
「唯一の人間に向かってその一言はきついぜッ!?
多分お前の方がパワーあるからな!?」
ホークアイの押しのあるツッコみに
マリーの目はウルウルと滲んでいた。
「‥‥‥‥だって‥‥わた‥‥‥私‥‥‥う、うぅ
うあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああんッ!!」
「ちょ、泣くなよマリーッ!」
ホークアイが必死にあやしているが、全然泣き止みそうにない。
荷車を止めて迅がつぶやいた。
「あーあ、マリーを泣かせた」
「オレは泣かすつもりで言ってたわけじゃないんだけどな‥‥‥」
彼は自分も言いすぎたのではないかと反省していた。
とりあえず、迅はとなりの少年の肩に手を置き
泣いている彼女の説得を試みさせた。
ポンッ
「頼むぞ、アスラ」
「‥‥‥‥えッ!?オレ!!?」
少し間を開けてアスラは驚いた。
そして迅に背中を押され、仕方なくマリーの前に立った。
「えーっと‥‥‥‥‥よしよし」
「グスッ‥‥グスッ‥‥‥‥‥」
アスラに頭を撫でられたので、マリーは大分泣き止んだ。
鼻をすすってはいるが、気持ちは落ち着いたようだ
「‥‥‥俺はマリちゃんを悪いとは思ってないよ?」
「でも、アスラも心の中では怒ってるよね‥‥‥‥‥?」
そう言われ絶句したので、少し間が空いてしまった。
しかし、アスラは正直に思っていたことを言うことにした。
「‥‥‥オレは別に怒ってなんかないよ」
「‥‥‥じゃあ、どう思ってるの?」
目を擦りながらマリーはアスラ
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