プロデュエリスト編
episode1 ーEvolution Insectー
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〜?それとも〜、サレンダーしても、いいんだよ〜?どうせ、俺の勝ちは確定してるようなもんだしね〜、ヒョ〜ヒョッヒョッヒョッ。」
羽蛾の妨害無しに好き勝手できるこの状況でレンカはどうやっていたぶってやろうかと手札を見つめ、思案していると羽蛾が気持ちの悪い笑い声を響かせながら、挑発をしてくる。そしてこの瞬間、どうフィニッシュを迎えるかが決定した。
羽蛾のモンスターの中でもっとも攻撃力の高く、彼のエースモンスター……インセクト女王を正面からぶっ潰す、と。
誰にも見られないようにフードの奥で薄ら笑いを浮かべるとデッキからカードを引き抜く。そして、今手札へと加わったカードを見て、大きく目を見開く。どうやら、自分のデッキもあのバカをぶっ飛ばしたいらしい。
「マジックカード発動、真紅眼融合!!手札・デッキ・フィールドより、融合素材モンスターを墓地へと送り、レッドアイズモンスターを融合素材とするその融合モンスターを融合召喚する。」
「なっ!?デッキから融合だと!インチキ効果もいい加減にしろよ!」
ここになって融合召喚が行われ、どんなモンスターが現れるのかと観客が期待をし、息を飲む。
「デッキの真紅眼の黒竜とデーモンの召喚を融合!
赤き瞳を持つ竜よ、今悪魔の力と一つとなり、新たなる力を喚び醒まさん!
融合召喚、現れ出でよ悪魔の如き漆黒の竜よ!レベル9、悪魔竜ブラック・デーモン・ドラゴン!!」
身体中から黒き雷を迸らせフィールドに君臨するのは恐ろしい悪魔とも、勇ましいドラゴンともとれる二つの容姿を持ったモンスター。その姿は見ているものすべてに物言わぬ圧力を与え、恐れさせる。実況・解説が仕事であるはずのMCもレンカのフィールドへと召喚されたそのモンスターに気圧されてか、喋る事を忘れている。
「悪魔竜ブラック・デーモン・ドラゴン……。その攻撃力は3200。レッドアイズ融合体のうちの一つ。」
喋る事を忘れたMCの代わりに今までほとんど口を開かなかったレンカが簡単な説明をする。
「バトル……。悪魔竜ブラック・デーモン・ドラゴン、インセクト女王を攻撃しろ」
「ひっ!?だ、だけど、女王様は自身の効果でパワーアップして攻撃力は3200だ。こ、攻撃する相手を間違えたな!」
怯えながらも減らず口を叩く羽蛾。だが、逆にレンカは肩を小さく震わせ笑っていた。
「ひょ?な、何が可笑しいんだ!」
羽蛾笑われた事にを腹を立てるが、いまだに笑い続けるレンカ。そして、今までが嘘だったかのように喋り始めるレンカ。
「何が可笑しいって?何もかもだよ。たかだかモンスターを五体並べただけで勝った?攻撃力が3200のモンスターが居るから勝った?たかだかそんな事くらいで勝ちを確信するな
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