プロデュエリスト編
episode1 ーEvolution Insectー
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巨体でレッドアイズ・ブラックメタルドラゴンをスクラップにすると、その死体を貪り尽くす。その後、大きめの卵を生み落とすと自分の場に戻って行く。
「まだ攻撃は残ってるぜ!デビル・ドーザーで真紅眼の飛竜に攻撃!クロス・ポイズン!」
レンカ:1000
毒が滴る巨大な刃で真紅眼の飛竜を切断する。
「そして、この瞬間デビル・ドーザーの効果発動!相手に戦闘ダメージを与えた時、デッキの一番上のカードを墓地に送らせる。」
「…………、へぇ。」
デビル・ドーザーの効果により送られたカードを確認するとレンカは思わず口元を緩め、声を漏らす。
「なんかいいカードでも落ちたのかな、ヒョッヒョッヒョッ。だ、け、ど、これで終いだ!アルティメット・インセクトLV7!ダイレクトアタックだ!ポイズンショットLV7!」
「リバースカードオープン、速攻魔法、銀龍の咆哮発動。墓地の真紅眼の黒竜を特殊召喚する。甦れ、レッドアイズ!」
上空から真紅眼の黒竜がレンカの前へと降り立ち、その身を呈して主人を守る。決まったと思っていた羽蛾は悔しそうに歯噛みする。
「おおっと、主人をレッドアイズがその身を盾にして、ピンチを救ったぁ!だが、レンカ選手の場に他のモンスターは居ない!さぁ、次のターン、インセクター羽蛾の率いるインセクト軍団を倒さなければ勝利はない!さぁ、どうする!?」
「どうするもこうするも何もできやしないよ。なんせ、俺の場に死角なんてないからね。このターンは仕留め損ねたけど、次で終わらせるよ。ひゃっ〜ひゃっひゃっひゃっ。あ、そうだ、インセクト女王が相手モンスターを破壊した時俺の場に昆虫族のインセクトモンスタートークンを特殊召喚するぜ。これで場の昆虫族モンスターの数は再び五体となり、インセクト女王の攻撃力は3200だ!ま、せいぜい足掻くんだな!」
まるで勝利を確信したかのように高笑いする羽蛾はエンド宣言をし、正体不明と言われ続ける対戦相手、レンカを見る。恐らくは勝った後のインタビューでどんな事を話そうかなどと考えているのだろう。その視線を不快に思いつつ、羽蛾には無く自分にのみあるもの……手札を確認する。
確かに羽蛾の場には攻撃力の高いモンスターが並んでいるがそのモンスター達を守り、相手の行動を妨害する伏せカードが一枚も存在しない。さらに、羽蛾は強力なモンスターを召喚することにこだわり、手札を全て使いきってしまっている。それに対し、レンカにはモンスターが存在しない代わりに制限枚数ちょうどの6枚の手札がある。
本当に強い人、例えば自分のスポンサーを務める社長とかが見ればこんな状況で勝ちを確信するなど笑わせると鼻で笑い飛ばすだろう。
「そーんなに手札ばっか見て、どーすんのさ。勝てないなら勝てないでさっさとターンを移ってくれないかな
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