プロデュエリスト編
episode1 ーEvolution Insectー
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は攻撃力・守備力0の最弱モンスター。どちらが有利かは誰が見ても明白だ。
ステータスを見比べただけなら……だが。
「ドロー。マジックカード、サイクロン発動。伏せカードを破壊する。」
突風が吹き荒れ、羽蛾が伏せていた聖なるバリアーミラーフォースが破壊され、眉間に皺を寄せ、悔しそうな顔をする。
「マジックカード、紅玉の宝札発動。手札の真紅眼の黒炎竜を捨て、二枚ドロー。そして、伝説の黒石の効果発動。自身を墓地に送り、デッキから真紅眼の黒竜を特殊召喚する。出でよ、紅き目を持つ竜よ。怒りの炎で敵を焼き払え。来い、レッドアイズ!」
「で、出たぁぁぁ!レンカ選手のエースモンスター!レッドアイズ・ブラックドラゴォォンだぁ!」
黒石が輝き、その光の中から現れたのは、紅い瞳を持った黒き竜。レンカが漆黒の竜使いと呼ばれる由縁となったモンスター、真紅眼の黒竜だ。
そして、半ば諦めムードになりかけていたドーム内はレンカのエースの登場に熱を取り戻す。そして、レンカの対戦相手であるはずの羽蛾は目を剥いて驚いている。なにせ自分がバカにしたモンスターがあの城之内のエース、レッドアイズに化けたからだ驚くのも頷ける。
「っ!ま、まあ、俺相手にそんくらいやってくれなきゃねぇ。けど、そのモンスターを出したところで俺のアルティメット・インセクトLV5は倒せない。ひゃ〜、ひゃっひゃっ。まぁ、所詮雑魚がどんなカードを使おうと勝てっこないんだよ!」
本日何度目かわからない挑発の言葉を聞き、気分を悪くするところが逆に口角をあげ、笑みを浮かべるレンカ。
「マジックカード、黒炎弾発動。真紅眼の黒竜を対象として発動する。そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを与える。やれ、レッドアイズ!」
「ギャァァァ!?」
インセクター羽蛾:LP1600
真紅眼の黒竜のアギトが開かれ、火炎球を羽蛾に向かって吐き出す。火だるまにされた羽蛾は何かを喚きのたうち回る。ソリッドビジョン、ただの幻影のはずだから熱くはないはずなのだが。
「おおっと、ここで羽蛾選手に大ダメージだ!だが、黒炎弾のデメリットによってこのターン、真紅眼の黒竜は攻撃できなくなったぞ。コレは羽蛾選手、反撃のチャンスだ!」
「はぁはぁ……よくもやってくれたなぁ。だけど、MCの言う通りお前はもう攻撃できない!これで俺の勝ちだヒョッ〜ヒョッヒョッヒョッ」
勝ちを確信してた楽しそうに笑う羽蛾。だが、バトルフェイズが行えなくなっただけで攻撃権は残っている。ただ、真紅眼の黒竜が攻撃できないだけなのだ。よって……
「リバースカードオープン、メタル化反射装甲をレッドアイズに装備。」
「ひょっ?そんなカード発動したところで攻撃はできないっつ〜の。ま、攻撃力は上昇するけど、次の俺のター
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