四十二話:“みんな”と分史世界
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『警備システムの制御室は?』
『研究棟の最上階にあります』
ルドガーとアルヴィンが話している間に作戦を決め、二手に分かれることにしたジュード達。バラン達を救出しに向かうのがルドガーとジュードとアルヴィンに決まり、アルクノア兵と対人兵器が飛び道具で攻撃してくるのに若干苦戦しながら開発棟の屋上を目指して向かっていた時だった。
『バンバン撃ってきやがって……こっちも、もっと飛び道具が欲しいな』
『ふっ、いいところに来てしまったようだな』
『また、この人!』
アルヴィンがそう呟いたとき、何やらカッコづけた台詞を言いながらイバルが上空から降りてきてエルに少し呆れられながら指差される。何はともあれ、イバルが持ってきてくれた双銃をルドガーは受け取り、少しイバルで試し撃ちをしてから、先程よりもスムーズに開発棟の屋上を目指し始めたのだった。……ルドガーに撃たれた肩を抑えるイバルを無視して。
そして、しばらくそのまま進んでいると機械兵器が現れたので身構えるルドガー達だったが突如として通路脇から精霊術が飛んできてその機械兵器を簡単に撃破してしまった。そのことにルドガーが驚いていると奇妙なぬいぐるみを従えた少女がルドガーの前に現れた。
『エリーゼとティポだよ』
ルドガーとエルに、これまた自分と旅をした仲間だと紹介するジュード。彼女の名前はエリーゼ・ルタスで、リーゼ・マクシアの親善使節としてヘリオボーグの研究所の見学に来ていた所に今回のテロに巻き込まれたのである。
「なんでしょうか、あの浮いている不思議な物は?」
「気持ち悪いような……でも、つのは可愛いような」
ティポに対してアーシアとルフェイが興味を持つがやはりと言うべきかしっかりと気持ち悪いと言われ、耳をつのと間違われているのは仕方のないことだろう。
『かわいい子だな』
『そんなことないです……』
ルドガーの可愛いという褒め言葉に顔を赤らめて答えるエリーゼ。ルドガーにとっては思った事を素直に言っただけに過ぎず、可愛いといっても異性としてではなく子供を見て可愛いと思う感情なのだがそれを聞いたエルの感想は違った。
『ルドガー、チャラ男……』
ジト目で睨んでくるエルに訳が分からず、頭をかくルドガー。
この時はこの程度で済んでいたのだが―――
「私、以外の女にかわいいなんて……にゃははは………戻ったら覚悟するにゃ!」
「やっぱり、ロリコンなのかルドガーは?」
何やらどす黒いオーラを出して戻ってきたら覚悟をしろという黒歌にロリコン疑惑をさらに深めるイッセー。ルドガーは未来へと問題を後回しにしたに過ぎなかったのだ。この記憶が終わった時、ルドガーがどんな運命を送るのかは
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