四十二話:“みんな”と分史世界
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いる。
そして、話を終えるとビズリーは骸殻の使い方を教えるために地下訓練場にルドガー達を連れて行き、ルドガー一人に複数の魔物をけし掛けさせ、危機的状況に追い込み、骸殻を使えるようにした。そして訓練が終わり肩で息をしているルドガーの元にビズリーと仲間が集まる。
『なんでルドガーに、こんな力が?』
『ルドガーが、クルスニク一族の末裔だからだ』
アルヴィンの実に単純な質問にビズリーが答える。骸殻能力はクルスニクの血を引く者でも才能ある選ばれた者が懐中時計を鍵として発言する能力だという。その事に全員ではないのかと黒歌達は若干の安堵を覚える。あんな力をみんながみんな持っていたら怖いなんてものではないからだ。
『骸殻は、クルスニク一族に与えられた……いや、かけられた“呪い”だ。だが、同時に人間に残された武器でもある。お前なら使いこなさせるはずだ』
“呪い”という言葉の時だけまるで何かを憎むかのような表情をするビズリーに黒歌達は驚く。
「“呪い”……これはヴィクトルさんが言っていた『契約により呪われし一族のその末裔』のことかしら。そうなってくると……社長さんはまだ何か隠しているわね」
ヴァーリはビズリーが何かを隠していると直感的に判断したがそれが何かはまだ分からなかった。しかし、いずれ彼女達は知ることになるだろう。呪いの意味を、一族に生まれたが故に苦悩し続ける者達の姿を。
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