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ルドガーinD×D (改)
四十二話:“みんな”と分史世界
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まだ若いのにも関わらず高額負債者となったルドガーは『カナンの地』と言われる古い伝承に出てくる何でも願いを叶えてくれるという伝説の地へ行くと懸命に言うエルをなだめすかせて取りあえず自分の家であるトリグラフのマンションに戻るためにドヴォール駅に行くが。

そこで借金を一定の額を返さなければ移動制限が解かれないという自身の現状を改めて知らされて『まだ若いのに人生詰んでいるな』などの言葉を投げかけられながらも必死にクエストをこなしていき、そこで得た報酬で借金を返して自宅のマンションに着くことが出来た。しかし、まだルドガーには試練が残っていた。


『ここがルルのお家?』

『……俺の家だよ。居候だけど』

『知ってる! イソーロってニートのことでしょ!』

『グハッ!?』


「やめるにゃ! ルドガーのライフはもうゼロにゃ!」


純粋故に一切の遠慮のない子供の言葉にルドガーの心は容赦なく引き裂かれ、その場で胸を押さえて倒れ伏してしまう。そのことに驚いたジュードが苦笑いを浮かべながらルドガーを助け起こすがルドガーの心の傷は深かったらしく絶対に就職してやるとブツブツと言いながら起き上がる。そんなルドガーの様子を黒歌は涙ながらに見つめる。

しかし、ルドガーの心を深く傷つけた張本人であるエルは無邪気にルルと一緒にお腹が空いたと訴える。そんな様子にルドガーは子供って怖いと戦慄しながらも自分も空腹だと思い、食事をとることにした。


『あ! エル、トマト苦手!』


キッチンで一般家庭ではなかなか見られない量のトマトを入れたザルからトマトを取りだそうとしたルドガーにエルがとっさに反応し拒絶の意志を見せた。そのことにルドガーの前でトマトを否定した人間がどうなるかを、身をもって知っている美候は体を震え上がらせるがルドガーのとった行動は一同の想像を簡単に裏切った。


『わかった。トマトは入れないよ』

『まったく、パパとか大人は、なんでトマトなんかが好きかなー?』


「「「「ル、ルドガーが……トマトを使わない…だと!?」」」」


黒歌達はルドガーがあっさりとトマトを使わないと言う選択をしたことに驚愕の表情を浮かべて茫然と立ち尽くす。なぜ、ルドガーがトマトを使わないと言う選択をしたのかを真剣に黒歌は考え始め、エルに頼まれたというところである結論に達する。


「まさか……本当にロリコンなのかにゃ!?」

「そう言えばやけにエルに気を使っているわね」

「……姉様という人が居ながら…最低です」


黒歌の言葉にリアスがそう言えばと言い、小猫がルドガーに対して軽蔑の意志を示す。何故か深まるロリコン疑惑にこの場に現在のルドガーが居れば『俺はロリコンじゃない! エルコンだ!』と叫んだであろ
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