暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜Hero of the sorrow〜
アシムレイトロイド編 愛、覚えていますか 番外
暁の夜、白い過去
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ーを哀しみは見た。その恐ろしく冷たい目と血濡れた全身をあらわにして。哀しみは驚いた。ブックメイカーは泣いていた。ホープの能力で哀しみは理解した。ブックメイカーは泣いていたのは、恐怖からではない。自分が彼をこんなことにしてしまったという罪の意識からだった。怪人の姿のまま、哀しみはブックメイカーへと近づいた。
感情が変化して、殺されてもいいとなった。哀しみにそんな気はなかった。そして、口を開いた。
「ありがとう」
「え?」
ブックメイカーは俺を言われる理由がわからなかった。ブックメイカーには、哀しみが笑っているように見えた。
「そう思ってくれる人がいるだけで僕は幸せだ。ありがとう。君のせいで僕がこうなったとしても、僕は君に感謝する。彼女に会わせてくれてありがとう。そして、さようなら」
そして哀しみはサムズアップをした。彼もユキである。行動は同じだ。
哀しみは去り、ブックメイカーは一人取り残された。すでに哀しみは物語というものから逸脱している。自分の手には、どうしようもない存在に。手伝ったら別の物語が壊れる。それはいけない。あの優しさを失わないようにするにはどうしたらいいか。
止めるしかない。止めて、なんとか新しい物語を歩ませるしか手がない。神の事など聞かずに、ただ幸せな未来を。ブックメイカーは役職の仕事を放り出して、初めて自分の能力を自分のために使うと決めた。
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