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ソードアート・オンライン 〜Hero of the sorrow〜
アシムレイトロイド編 愛、覚えていますか 番外
暁の夜、白い過去
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。そう思っているうちにも繰り返す回数は10を切った。驚異的な速度で繰り返している。その間にも神は笑いまくる。
が、その笑い声が突然止まった。彼も画面の方に向き直った。そこに見えたのは。哀しみが愛する人を抱き上げている。そして。その愛する人に刺されていた。
「どういうことだ!ブックメイカー!!」
神の一人が声を荒げたが、そんなものはブックメイカーの耳に入ってこなかった。バカな、予定では後3回繰り返すはずなのに。それが崩れた。彼の愛する人は泣いていた。そしてsrrowに向けて呪詛の言葉を放った。
「お前のせいだ。全部、お前の。」
セリフだけはあっていた。けれどライダー能力で召喚されたナイフで刺されるなんて物語を紡いでいないし、泣くなんてこともしないはず。そして。画面の中で泣きながらsrrowは糸の切れた人形、否、屍体となった愛する人を地面にそっと置き、ゆっくりと顔を上げた。
「クソッタレな神様ども。彼女の命を奪ってくれたことは許さないが感謝する。これで彼女の死という事実まで奪われていたら僕は完璧にキれていただろう。彼女は僕が殺した。貴様らに取り戻されたら、今までの犠牲が全てパァだ」
「だけど。こんなことは・・・・・・ッ!!もう二度と味わうものか!!ご丁寧に闇の中から彼女の意識まで救ってきて仮初の肉体の中に入れたんだな!!さすが神だな、俺が何回も繰り返してやろうとしてることを、いとも簡単にやってのける。あれは僕が取り戻さないといけない、謝らなきゃいけない。それをこんな形で会わせやがって!!」
バリンと。不可解な音と共に画面が割れて手が出てくる。バキメキバキゴキバキンゴキミシミシ!!という不可解な音を引き連れて。
それはやってきた。人間の形は保っている。だが、あれはなんだ?猫背になった背からは右左に骨のようなものが4本ずつ、計8本飛び出ている。真っ黒なボディ、だらんと下がった両腕、装甲のようなもので覆われた全身に、ぎょろりと光る黒黄の瞳。
「グルオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンンンッッッッ!!!!!!!!!!!!!」
咆哮がほとばしり、10人いた神の体をそれだけで木っ端微塵にした。周囲に広がる臓物、血の匂い。肉塊がそこらじゅうに散らばっている。これが怪人態であり能力。その名も《Sunday of Forgiveness》。意味は赦罪の日。そしてこの怪人態だけに許された能力。それが天中殺。またの名を空亡。
ブックメイカ
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