3部分:第三章
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たしても感心するのでした。忠信は話を聞いていてちよが思っていた以上にいい娘だとわかってとても嬉しいのでした。
「では一緒に食べよう」
「うん、それでねおとう」
家に入ろうとする彼にまた声をかけてきます。
「今日面白いことがあったんだよ」
「面白いこと?」
「そうだよ。お隣のさくちゃんがね」
「ああ、さくちゃんが」
そんな話をしながら中に入ります。そうしてその御粥を食べながらちよの話をさらに聞いていて。それが一段落ついてからちよに尋ねるのでした。
「なあちよ」
「何?」
「御前、寂しくないのかい?」
こう尋ねるのでした。御粥を食べながら。
「寂しいって?」
「だからおっかあいないだろ」
「うん」
「そしてわしだってだ」
ここでは上手くおっとうになることができました。
「あまり家におらんじゃろ」
「そうだね」
「それでいつも家には御前一人じゃ」
気遣うような声で彼女に問い掛けています。
「この家に御前一人で。寂しくはないのかい?」
「それはね」
ちよはそれに応えてきました。
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