ワールド・カタストロフ〜クロスクエスト〜
Round《5》〜アクセル・ダンス〜
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スプロージョン・アロー》を編んで。
リオンの全力を込めた反撃だ。流星の如く舞い散る、《投擲》されたソードスキルたち。輝き、煌めき、炎舞する。
その全てを、クロエは避ける、あるいは銃撃する。踊るように、それら流星たちを無効化していく。
だがリオンの攻撃は終わらない。弾かれた剣たちは全て彼の手中に舞い戻り、再びクロエめがけて飛翔する。
延々と続く、投擲と銃撃の応酬。
しかしそこには、圧倒的な差異が存在する。
即ち――――《実力》、と言う名の。《限界》、と言う名の。
先に集中が切れたのは、リオンの方だった。手元が狂う。クロエには絶対に当たらぬ方向へと、彼のレイピアが突き進む。
「しまっ……」
あわてて《クイックチェンジ》でレイピアを手元に戻そうとしたその時にはもう遅い。クロエの《錆びた銃》が――――その銃口が、リオンを捉えていた。
『……』
ダァン! という炸裂音と共に、弾丸が発射される。それは狙い違わずリオンを貫き――――
【Fast―Battle:Winner is Kuroe!!】
勝敗は、此処に決した。
***
第二試合の組み合わせ――――シャオンVSリュウは、ある意味で非常に相性が悪いと言える。
シャオンの持つユニークスキル《SEED》――――正式名称を《SEED Mode―ExtremeAccel》は、全ての状態異常を無効にするのだ。SAOシステムを超越した存在の攻撃ならまだしも、リュウの《双刀》すきるはあくまでSAOの常識に乗っ取ったもの。確率で発生する状態異常は、シャオンにはさっぱりきかない。
故に――――
「前回は消化不良だったからなー。今回はトップスピードで振り切るぜ。ひとっ走り、付き合えよな!」
【デュエル!!】の文字が瞬くと同時に、青い影が疾走する。SAO最速の一角は、開始からトップスピードで攻撃に出た。
《連二刀流》上位ソードスキル、《フラッシング・ツインブレイド》。二十一連撃の猛威が、リュウを襲う。
「させるかっ!」
対する黄色のオレンジバスターも、その幸運を全力で注ぎこむ。
《双刀》ソードスキル、《フェルカー・モルト》。確率十六連撃。
激突。
閃光がバトルフィールドを舐める。
弾かれあうシャオンとリュウ。しかし《SEED》の効果でスキルディレイの存在しないシャオンは、再び疾走を開始する。同時に、ソードスキルを発動。
《神速剣》上位ソードスキル、《トライアルフィニッシュ》。十四連撃がさらに加速する。
その斬撃を、技後硬直中のリュウは受け流すことができない。素早い斬撃を
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