暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜神話と勇者と聖剣と〜
ワールド・カタストロフ〜クロスクエスト〜
Round《5》〜アクセル・ダンス〜
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
スプロージョン・アロー》を編んで。

 リオンの全力を込めた反撃だ。流星の如く舞い散る、《投擲》されたソードスキルたち。輝き、煌めき、炎舞する。

 その全てを、クロエは避ける、あるいは銃撃する。踊るように、それら流星たちを無効化していく。

 だがリオンの攻撃は終わらない。弾かれた剣たちは全て彼の手中に舞い戻り、再びクロエめがけて飛翔する。

 延々と続く、投擲と銃撃の応酬。

 しかしそこには、圧倒的な差異が存在する。

 即ち――――《実力》、と言う名の。《限界》、と言う名の。

 先に集中が切れたのは、リオンの方だった。手元が狂う。クロエには絶対に当たらぬ方向へと、彼のレイピアが突き進む。

「しまっ……」

 あわてて《クイックチェンジ》でレイピアを手元に戻そうとしたその時にはもう遅い。クロエの《錆びた銃(ラスティ・ポンプ)》が――――その銃口が、リオンを捉えていた。

『……』
 
 ダァン! という炸裂音と共に、弾丸が発射される。それは狙い違わずリオンを貫き――――

【Fast―Battle:Winner is Kuroe!!】

 勝敗は、此処に決した。



 ***



 第二試合の組み合わせ――――シャオンVSリュウは、ある意味で非常に相性が悪いと言える。

 シャオンの持つユニークスキル《SEED》――――正式名称を《SEED Mode―ExtremeAccel》は、全ての状態異常を無効にするのだ。SAOシステムを超越した存在の攻撃ならまだしも、リュウの《双刀》すきるはあくまでSAOの常識に乗っ取ったもの。確率で発生する状態異常は、シャオンにはさっぱりきかない。

 故に――――

「前回は消化不良だったからなー。今回はトップスピードで振り切るぜ。ひとっ走り、付き合えよな!」

 【デュエル!!】の文字が瞬くと同時に、青い影が疾走する。SAO最速の一角は、開始からトップスピードで攻撃に出た。

 《連二刀流》上位ソードスキル、《フラッシング・ツインブレイド》。二十一連撃の猛威が、リュウを襲う。

「させるかっ!」

 対する黄色のオレンジバスターも、その幸運を全力で注ぎこむ。
 
 《双刀》ソードスキル、《フェルカー・モルト》。確率十六連撃。

 激突。

 閃光がバトルフィールドを舐める。

 弾かれあうシャオンとリュウ。しかし《SEED》の効果でスキルディレイの存在しないシャオンは、再び疾走を開始する。同時に、ソードスキルを発動。

 《神速剣》上位ソードスキル、《トライアルフィニッシュ》。十四連撃がさらに加速する。

 その斬撃を、技後硬直(スキルディレイ)中のリュウは受け流すことができない。素早い斬撃を
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ