マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0917話
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で押さえ込もうとした俺の手をねじ伏せようと振るわれるその一撃。
確かに俺の予想以上の重さだった。だが、それでも……
「舐めるなぁっ!」
予想していたよりも重い一撃であったのなら、こちらも当初の予定よりも大きな力を振るえばいいだけ。
そう判断し、力尽くで俺の胴体目掛けて振るわれたハルバートの柄の部分を握りしめる。
ピタリ、と動きを止めたハルバート。
ロゥリィは何が起きたのか理解が出来ないとばかりにこちらへと驚愕の視線を向けている。
それを見ながら、握りしめたままだったハルバートを強引に持ち上げ……同時に、それを握りしめていたロゥリィもまた同様に持ち上げられる。
本来であれば、そんな状態になる前に手を放していたのだろうが、まさか自分が振るった渾身の一撃を受け止められるとは思ってもいなかったのだろう。
「飛べ」
呟き、腕を振るってロゥリィをハルバート諸共に大きく放り投げる。
10m程も飛んだだろうか。だが、さすがに亜神というべきか、空中で身体を捻って足から地面へと着地する。
「信じられない力をしてるわねぇ。このハルバートを私ごと片手で持ち上げて……しかもこんな距離まで投げ飛ばすなんてぇ」
小さく呟く声が聞こえてくるが、それに小さく肩を竦めて口を開く。
「今度はこっちから行くぞ?」
その言葉に、ロゥリィは素早くハルバートを構える。俺が何をしてもすぐに反応出来るようにと。
だが……それは意味を成さない。
瞬動で地面を蹴ってロゥリィのすぐ横に移動し、そのまま虚空瞬動を使って三角跳びの要領で後ろへと回り込む。
その速度に微かに反応しそうになったのは見事だったが……次の瞬間にはその首筋へと俺の手がそっと触れ……そこで勝負はついた。
まぁ、お互いが本気でやれば不死だというロゥリィはこの状態からでも反撃は出来るんだろうけどな。
不老と不老不死。その差は大きい。
だが、今回の手合わせはあくまでもロゥリィが俺の実力を体験したいというものだった為か、これの状態で終わりとなるのだった。
その後、レモンに話を持っていったが今は門や門世界の各種生き物、あるいはG元素のように調査対象が大量にある為、神鉄の調査に関しては後回しとなる。
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