マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0917話
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ように見えた。
「私が仕えているのはぁ、死と断罪の神エムロイ様よぉ。戦いを否定するような真似はしないわぁ」
……なんともはや。死と断罪の神とか。普通に考えれば邪神とかに分類されそうな神だな。
まぁ、ファンタジーな門世界なんだから、わざわざそれを口に出すような真似はしないが。
ただ……これだけは言っておく必要があるあだろう。
「ここでこれから行われる戦いは、お前が期待しているような戦いにはならないと思うけどな。どちらかと言えば、一方的な蹂躙に近いものがある」
一応帝国に吸収された国家に独立してもらい、帝国の勢力を弱めつつアルヌスの丘に対する注意を逸らそうという狙いがあるので、虐殺するような真似はしない。
だが、それでも異世界間連合軍と帝国から派遣されてきた軍隊の戦いはどう考えても一方的なものにしかならいないだろう。
死と断罪の神に仕えているという目の前の亜神がそれを許容出来るかどうか。
だが、そんな俺の言葉に返ってきたのは、予想外の言葉だった。
「別にぃ、そんなのは関係ないわよぉ。そもそもぉ、私がムラタと一緒にいるのは彼が気になったからだしぃ」
その、気になったというのがどういう意味なのか、非常に気になる。単純に異世界人だからこそというのならまだいい。だが、男として気になったとかだったりしたら……本格的にシャドウミラー内でのムラタの評判が悪くなるかもしれない。
エヴァと……ああ、そう言えば。
「女にこういうのを聞くのはどうかと思うんだが、年齢を聞いてもいいか? 亜神ってのはかなり長く生きているんだろ?」
「そうだけどぉ、女に年齢の事を聞くなんていい度胸してるわねぇ。……961歳よぉ」
「……なるほど」
エヴァよりも年上か。
そういう意味では1度エヴァに会わせてみたい気はするな。
600年を生きた真祖の吸血鬼というのを売りにしているエヴァと、約1000歳の亜神。色々と面白い組み合わせになりそうではある。
「ま、そっちが問題無いんならムラタと付き合ってやってくれ。こいつも丁度修行相手が出来て嬉しいだろうし」
「そうねぇ、興味深い相手だし了解しておくわぁ。……でもぉ」
そう告げ、ハルバートの先端をこちらへと向けたロゥリィは口を開く。
「貴方とも一手ぇ、お手合わせ願えないかしらぁ?」
「……俺と?」
冗談か? そうも思ったが、俺に向けられるロゥリィの瞳は真剣そのものだ。
「と言ってもな……混沌精霊の俺には魔力や気の類が伴っていない物理攻撃は無効化されるぞ?」
ムラタと互角の戦いを演じる事が出来るロゥリィにしても、その攻撃手段がハルバートしかないとなれば、俺にとっては無意味に近い。寧ろ、気を伴ったムラタの方が俺に対しては有効的な攻撃を
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