マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0917話
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を眺めつつ、口を開く。
「そう言えば、ロゥリィは何でムラタと一緒に行動を共にしているんだ? 亜神なんだろう?」
「別にぃ、特に意味はないわぁ。ちょっと興味深かっただけぇ」
「興味深い、ねぇ」
「俺も丁度同じ腕くらいの修行相手が欲しかったからな」
俺の言葉に被せるようにしてムラタが告げてくるが……実はロリコンに間違われているのに薄々気がついていたりするのか? いやまぁ、戦っている光景を見れば、本気で馬鹿な判断をする奴はいないと思うが。
……からかう的な意味でそう言ってくる奴はいるかもしれないが、ムラタの場合はこの強面だ。余程の事が無い限り……何かムウとか普通にやりそうだ。
「それにしても、お前達2人にどういう出会いがあったのか……ちょっと気になるな」
「別にぃ、そんなに珍しくもない話よぉ?」
「俺としては十分珍しかったんだがな。まさか、本物の盗賊の類をこの目で見る事になるとは思わなかった」
そう口にしたムラタの話によると、折角だからとアルヌスの丘を離れてゴブリンやオークといったモンスターともっと生身で戦ってみたいと考えてうろついていたら、商人が乗っていたらしい1台の馬車が10人程の人物達に襲われていたらしい。
ムラタは強面の顔をしていても、OGs世界の出身。最初は気が付かなかったが、弓を馬車に射かけて、剣を振り下ろしている光景を見て盗賊の類だと判断したのだとか。
で、そのまま瞬動を使って距離を詰め、斬り捨てていった訳だ。
最初は商人も強面なムラタの顔を見て新しい盗賊の類だと思ったらしいが、特に襲ってくる様子は無かったので言葉を交わし……その途中でロゥリィが姿を現したらしい。
ロゥリィも盗賊に手を出そうと思っていたらしいが、瞬動を使ったムラタが突然現れたせいで何をするでもなく、ただ見ているだけだった。
そんなムラタの事が気になり、話し掛け……結果的に何故か意気投合して今に至る訳だ。
「まさかぁ、私と互角に戦える人がいるとは思わなかったわぁ」
ロゥリィのこの台詞を考えれば、この門世界では個人の戦闘力というのはやはりそれ程高くないのだろう。少なくても同じような世界観のネギま世界にある魔法界とは大いに違うと考えていい。
「まぁ、ムラタに興味を持ったのは分かった。それでこれからどうする気だ?」
「これからぁ?」
「ああ。俺達がこの世界、門世界にやって来たのはあくまでもこちらの世界に侵攻してきた帝国に対する懲罰の意味が強い。実際、今このアルヌスの丘に向かって帝国が集めた軍が向かってきているしな。このままここにいれば、恐らく巻き込まれる事になるぞ?」
あるいはこの言葉で去っていくかもしれない。そう思いつつ口にするが、本人は全く気にした様子も無く……いや、寧ろ乗り気で目を輝かせている
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