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大神桜絵巻
第5巻 村出発と最初の冒険
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日。

ようやく神木村から出発!

神木村を出るとイッスンが説明しようとしたのだが、いつもと平原の様子が違うようだ。
ナカツクニでもっとも美しい平原のはずがそうではなくなってると。

そして門をくぐって少しした所で、塞の芽らしき木が見えた。

「地図に書かれた塞の芽ってあれか?」

「あそこは旅人が立ち寄って旅の疲れを癒す憩いの場所だぜェ?それなのにあの木……ボロボロに枯れて今にも倒れそうじゃねェか!」

「確かにありゃ何時倒れてもおかしくねぇな……」

「……見渡してみりゃ、辺り一面に呪いの妖気が渦巻いてらァ。昔から妖気が立ち込めて妖怪が寄り付きそうな場所はタタリ場って呼ばれて皆近寄らないんだけど……」

「あの黒くて周りが赤いもやもやがタタリ場ってのか」

「ああ、ただあんな風にデカいタタリ場を見たのはオイラ初めてだぜェ。草木ばかりかあんな大木さえ妖気で枯らしちまうなんて、やっぱり神サマの力を上回るようなケタ外れの怪物が現われやがったンだ」

「神様を上回る化け物ねぇ、いったいどんな奴なんだか……」

「……あの木はサクヤ姉ちゃんの分身でその周りの自然を守ってるんだよなァ。本当にあれを蘇らせれば元の綺麗な自然が戻るのかァ?」

「そりゃ、やってみねぇとわかんねぇさ」

「そうだな……でも、あんな枯れ木一体どうやったら蘇るんだよォ!?」

「筆業に花咲かせる業ねぇの?困った時に筆業!」

「そんな都合のいい話……」

とりあえず先に進む俺達。

途中変な札が浮いていたので近づくと妖怪が出現。
俺とアマテラスで倒す。他にも浮いていたので、片っ端から片付けていく。

そして、薪割りしてる男の人がいたから話を聞く。

「あれは一体何だったんだ?俺がいつもの様に薪割りしていたら、突然湖の方から地響きが聞こえて物凄い突風が押し寄せたんだ……その後の事は覚えてないけど気が付いたら辺りはこのありさまさ」

「ふんふん」

「丁度、そこの小川を渡った所には俺の仕事場があったんだが……この馬鹿デカいタタリ場が現れた途端綺麗サッパリ消えちまって……まったくこれじゃ生活出来やしないよ」

「そりゃ、大変だな……なぁ、おっさん。他には何かなかったか?」

「そういえば、あの時湖の方から神木村へ逃げていく人影を見たが、そいつは無事だったんだろうか……」

「(その人影怪しいなー)ところであの洞窟の先どうなってんだ?」

近くにある洞窟の話を聞くと、花咲谷という名所らしい。でも今は妖怪のせいで荒れ放題だとか、一番奥に植物をすぐに成長させる不思議な水晶を祀っているらしい。

ついでに、少し前にスサノオが中に入って行ったとか。いつも口ばかりで妖怪から逃げ回ってるのにどうしたんだ?と
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