暁 〜小説投稿サイト〜
ラグナロク 蒼き瞳のESP(超能力)
第二話 『学園生活』
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初
はあ〜。任務初日から疲労困憊だよもう」

あのあと、合計28もの質問を投げ掛けられてしまい、一時間ほどの時間を費やした。「特技はなに?」「その髪って染めてるの?」「どこで日本語教わったの?」「彼氏はいる?」などの質問をぶつけてきなのでもう面倒くさくなってしまい、「運動は基本的に得意ですよ」「いえ、地毛ですよ」「うちの会社…じゃなくて学校で日本語を専攻してたんです」「いないし、要りません!」という風に適当に答えておいた。あえて最後は強調しつつ。
それだけで終わればよかったのだが、クラスの半数を占める男子どもの異常なアプローチ、下駄箱には大量の手紙、しまいにゃ体育館裏に呼び出され、初めて会った人からいきなりの告白。今日だけで何回ファイブセブンを抜こうとしたことか……。

「でもまあ、対象は確認できたし、多少なりとも接触も出来たからよしとしますか」

などと一人で反省会をしていると、

「本当に大変でしたね〜アリスさん」

とフレンダが無線越しに話しかけてきた。そういえば、イヤリング型無線機を切らずに机へ置きっぱなしだった。

「フレンダ。私、この任務無理かも……」

と、病んでいるニートのようにイヤリングにむかって話しかける。

「まあまあ、そんなこと言わないで頑張りましょうよ。私も全力でバックアップしますから」

「むぅ〜」

などとタコになっていると、フレンダがいきなり話題を変えてきた。

「あ、そんなことより、アリスさんが開発部に製造を依頼していた拳銃、完成したらしいですよ」

「えっ!本当に!?」

いきなりのことだったので、驚きと喜びで少し大きい声を上げてしまった。

「本当ですよー。明日か明後日には、そちらに届くと思いますよ」

「そっかー、完成したんだ」

少し説明しよう。製造を依頼していた拳銃というのは、私が半年ほど前に設計したオリジナルの拳銃で、口径は9o、ダブルカラムマガジンを採用、装弾数は17+1、バレルはフリーフローティング方式を採用、サプレッサー装備可能、ライフリングは6条右回り、とまあなかなかの注文をつけたので、時間はかなりかかると思っていたのだが、半年ほどで完成までこぎ着けるとはうちの開発部は優秀だ。

「それで、どんな名前になったの?それ」

「ちょっと待ってくださいね」

そう言うと、通信越しにガサガサ、ゴソゴソと紙をいじっている音が聞こえた。

「あ、あったあった。名前は、Fenlil M2 P(フェンリル エムツー プロト)だそうです。申請が完了したら、プロトの部分をアリスさんの名前にするそうです」

「なにそれ、すごく恥ずかしいんだけど」

人名を付けないでよバカ。って言うか、フェンリルって言うロゴははどうしても入れたいのね。上層部
[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ