特訓
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ベッドにダイブ。 最近はこの時間が堪らなく至福なのだ
「あぁ……ゆっくりしてるとこ、悪い。 ちょっといいか?」
「………あぁ。お前か。 どうだった?」
目線だけ向ければ、そこにいたのは黒装束に黒のマント、骸骨の仮面を付けた男。 そいつが、仮面をとれば、そこにいたのは紛れもなく『俺』
「んじゃ、報告だ。もうすぐ、原作がスタートするってとこだな。 ちょうど、今は中三の受験シーズンだ。 主人公君が間違えてIS起動さすのも時間の問題だ」
「そうか……ありがとうな。 一応、戻っといてくれ」
「あいよ。んじゃ、お言葉に甘えて」
そういって『俺』は一瞬で消える。 ちゃんと、戻ってきたようだ
俺がもらった力であるFate/Zeroのアサシンの対人宝具『妄想幻像』
その宝具で造り出したもう一人の『俺』に、世間の情報の詳細。具体的に言うと、原作のどの辺りの時期なのかを探ってきてもらっている
やべぇ、これ思ってた以上に便利
ただ、俺は本家程の人格を有していないため、精々5人くらいしか別れられないのが難点だが、それでも便利なのは変わりない
ISなしでも、アサシン並の動きと気配遮断が使えるしな
と、そこまで考えていると、部屋のブザーが鳴る。 夕飯の合図だ。 この会社では、全員が全員、特殊であるため、そのせいか仲が非常によろしく、全員でご飯を食べる。 50人以上が食堂で食べるのはなかなか楽しかったりするので、最近では、ひとつの楽しみだ
寝転んで少し体も回復したので、ベッドから体を起こした俺は食堂へ向かった
だが、もうすぐ、主人公、一夏がIS学園に入学し、セシリア・オルコットと決闘。時期で言えば、そのあとが、俺が編入するタイミングとなるはずなのだ
「もうすぐか……」
「緊張してますか?」
「うぉわぁっ!?か、加賀さん!?」
急に背後に現れた加賀さんはいつものイケメンスマイルで立っていた
「動けないかと思ってましたが……大丈夫そうで何よりです」
「ご心配なく。 望んでやってますからね」
「中君……Mなのかい……?」
「ちげぇよ」
つい、ため口になってしまったが、これは仕方ない。
「冗談です。 今日は、カレーライスですので、早くしないとおかわりの分、無くなりますよ?」
「マジっすか!?」
カレーライスといえば、毎度おかわりの争奪戦となる人気のメニュー。とうぜん、俺もその一人
「ちょ、何で落ち着いてるんですか! 早くいきますよ!」
「あぁ、ちょっと……はぁ、世話が焼けますねほんと」
結局、この日のカレーは二杯の
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