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伝説の船乗り
第3章
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ジェニー「こちらオデット二世。白鳳女学院ヨット部部長のジェニー・ドリトルです。オデット二世、ただいまからC68ゲートより出航いたします」

管制員『こちら海明星中継ステーション、了解です』

すると、ゲートが開く。

ジェニー「微速前進」

茉莉香「微速前進!」

リン「海明星中継ステーション、管制空域から離脱確認」

茉莉香「第三宇宙速度突破。座標を海明星からたう星に移行」

出航となると、緊張感が漂う。

ケイン「ふむ・・・もう大丈夫でしょう?皆さん、ご苦労様♪」

ケインの一言で、皆が安堵の表情になる。

ジェニー「それでは、航路はこの通りくじら座宮たう星系を1周して、中継ステーションへと戻ってきます」

ケイン「しかし、今回は帆船ですからね」

ジェニー「普通の宇宙船で行けば、半日で往復。しかし、このオデット二世ならば、全工程で使う接近エネルギーは2%で済みます」

リン「色々お得だな」

一同「アハハハ」

ケイン「その代わり、常に船と周りの状況に気を使わねばなりません。これぞまさに部活動です」

ジェニー「それではマストの展開します」

一同「了解!!」

ジェニーの指示でマストを展開する。すると、警報が鳴り響く。

ケイン「どうしました?」

ヘリンダ「はい!それが、メインマストを起こす前に、上段のヤードが開いちゃってるみたいで、絡んじゃってるみたいで・・・」

ケイン「ふむ・・・それなら、1年生諸君、宇宙遊泳の時間です」

1年生「え〜!?」

こうして、ケインの勝手な提案により、1年生は宇宙に出て直すことになった。

ケイン「それでは有里君、私がいない間生徒達の事をお願いします♪」

飛翔「なんで俺ですか?」

ケイン「男性は、私以外は君しかいませんので♪」

飛翔「・・・了解です」

俺にそう言い残して、ブリッジを出ていった。1年生は宇宙服に着替えているそうだ。こっちにまで通信が入ってるから、丸聞こえである。俺は今回は見学なので、宇宙には出ない。

ケイン『こんなの半ダース引き連れて外に出るのかよ・・・』

ジェニー「聞こえてますよ先生」

あれだけ騒がしい1年と一緒に出るのは、不安が拭えないよな。そして絡んでいたマストを外し、ようやく通常通りに稼働した。

「あれ?」

ジェニー「どうしたの?」

「いえ・・・トランスポンダーの反応のない宇宙船が三隻反応があった」

ジェニー「・・・ケイン先生、異常事態です。申し訳ありませんが戻ってきてもらえますか?」

ジェニーさんが、ケインを呼び戻す。そして事情を説明する。

ケイン「成る程・・・って!?これが民間船のレーダーか
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