12いのりと真名
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「……」
「……」
俺はいのりと二人で部屋にいた。修行中にいのりが泣き出してしまい二人で話すと言って修行を中断して今にあたる
「つらいと思うけど話して?」
「……うん」
いのりはあのとき自分に何が起きたか話してくれた
「そうだったんだね、もう一つの人格が……ね」
自分にはもう一人の人格があって、今回のはそいつが干渉してきたらしい
「今回と同じことが起こるかもしれないから……そいつをいのりから追い出すかな」
レーティングゲーム中に同じことがあれば一大事になる、今のうちに何とかしなくては
「殺すの?」
「生かそうとは思ってるけどいのりはどうしたい?」
すべてはいのりの気持ちしだい
「……わからない」
確かに突然言われてもわからないよね
「あってから考えればいいよ」
「………うん」
俺といのりは軽く手をつなぎいのりの精神世界の深くに潜り込んだ、なぜ他人の精神世界に入れるかって?『王の能力』と『女王の能力』の共鳴なのかな?それとも神機使いだったから?わかることはある世界の言葉を借りると『感応現象』だ
いのりの精神世界深く
そこは真っ暗な場所……あるのは木のように伸びてる結晶とその上に座ってる少女だけ
『なんのよう?』
いのりにそっくりな少女……髪の色や長さが違うだけの少女
「いのりから出ていってほしい」
「いやだわ、この体は私のもの底の人形の物では無いわ」
プチ………俺の何かが切れた
「いのりは人形じゃあねえ!俺の仲間で眷属だ!」
少女は結晶から飛び降りてきた
「なら、私はなに?体の中でしか動けない私はなに?」
ああ〜なるほど、この少女は俺たちと同じように生活して友達としゃべったり笑ったりしたいだけなんだね
後ろにいるいのりに顔を向けると
「ヤマトの好きにして」
これで俺は決断できる、少女を生かすと言う選択肢を………
「僕達と生きてみないか?」
『!?』
少女はそんな言葉をかけられなかったんだろう……利用されていただけだったから
「無理よ!私には体が無いわ」
少女はいのりに宿ってるため体がないのだ
「人の強い意志は現実になる」
『それがどうしたのよ!』
『意志は強大な力となり思いをはじめとする現実とする』俺がある人から教わった言葉だ
「生きたいと思うなら強く望めばいい、望めば……その意志は現実となるだってこと」
『できるわけ無いわ!』
普通はそういうよね、俺はその現場を見ているからわかっている
「できる!俺が保証する!」
『わかったわ、あなたを信じて見るわ』
俺達三人の体が光に包まれていく
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