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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
お見舞い客、三組目
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あの後、剣閃烈火の者達が長ったらしい言葉を残してから出ていこうとしたので一輝が追い出す、と言う形で二組目のお見舞い客は帰った。
そして、三組目は・・・
「よお、一輝!」
「おお、いらっしゃい。えっと・・・ほら、」
「アンタ、私の名前わからないの!?」
「ああいや、分かってるよ。うん。なんとか・イグニファトゥスだってのは思い出せてる。」
「一番重要なところ思い出せてないじゃん!名前出てきてないじゃん!」
「そうカリカリすんなよ、アーシャ。胃に穴あくぞ?」
「誰のせいだ誰の!ってか、今名前呼んだよな!?」
「え、何のことだ?俺はお前の名前がアーシャであることなんて微塵も知らないけど。」
「それだよ!間違いなく呼んでただろ!」
「はぁ、全く何をそんなに騒いでるんだ?元気なやつだなぁ。」
「あぁくそ!ほんとに問題児だな!」
と、そういいながら頭をかきむしるアーシャ。そして、
「あう、えっと・・・大丈夫、なの?」
「おう、今ので分かったと思うけど、割りと元気だ。」
「そっか・・・よかった。」
と、ホッとした様子を見せるウィラ。ウィル・オ・ウィスプを代表して、この二人が訪ねてきた。
「それにしても、まさかウィル・オ・ウィスプから来るとは思ってなかった。」
「ん?何で?同盟相手になるんだから、来るに決まってんじゃん。」
「いや、だとしてもさ。一応、ジャックを殺したのは俺になるわけだし。俺としては、この事で同盟が破棄になったりでもしたらみんなにどれだけ頭下げても足りないなぁ、って考えてたくらいだし。」
「・・・そんなことは、しない。それに、むしろ同盟を組むだけの利益が、そっちにはなくなった。」
「ん?」
ウィラの言っていることが理解できなかった一輝は、短く聞き返す。
「だって、ジャックがいなくなった以上、神珍鉄の加工をするという契約が果たせるかはあやしい。」
「ああ、そんなことか。」
「そんなことって、十分に重要な問題だろ?」
まあ、普通ならアーシャの言うとおりだ。基本的な技術を備えているのはジャックであるし、他にもそのあたりの技術を持っていそうなやつとしてルイオスがあげられるが、それではネームバリューという価値が一気になくなる。それならば六本傷に頼んだ方がよっぽど連盟の、そして“ノーネーム”の利益になる。が、
「いや、うん。だって俺がジャックを召喚すればいい話じゃん?」
「・・・え、できるの?」
表情の乏しいウィラの驚く顔という何とも貴重なものに満足感を覚えながら、一輝は続ける。
「うん、できる。」
「私たち、あんたが殺したって聞いてるんだけど?」
「正確には、契約して封印した、だからなぁ・・・契約内容さえ満たせれば、簡単に召喚出来たり。」
と、その言葉に一
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