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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
お見舞い客、三組目
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くれ。」
「うん・・・ありがとう。それと、よかったら“ウィル・オ・ウィスプ”の方にも来てほしい。あなたとあなたのメイドたち、みんな招待する。」
「おう、了解。・・・って、俺のメイドたちも、なのか?」
「あ、えっと・・・いくつか聞きたいこと、あるから。」
ウィラはその内容について話さないので一輝は首をかしげるのだが、話す様子はないのでまあいいかと流す。
「あ、それと・・・カズキに相談したいこともあるから、それもその時に。」
「うん、俺に相談?いったい何を?」
「えっと、ジャックの扱いとか、他にもちょっと、相談したいことが・・・」
「俺に相談したところでなんになるのか、ってのが本音なんだけど・・・まあ、俺でいいならいくらでも聞く。」
どこか不安そうな様子のウィラを見て、一輝はその頭を撫でながらそう答える。一輝のその行動にウィラは顔を赤くして俯けるのだが、一輝はそれに気づかず、
「・・・え、ちょ、ウィラ
姐
(
ねえ
)
マジで・・・?」
一人アーシャだけが気づいて、そう漏らす。本人としては今すぐにでも問い詰めいたいところなのだが、さすがに一輝がいるところでそうするわけにはいかない。
さて、そんな一輝がウィラの頭から手を離したところで、話は戻る。
「なんにしても、そういうわけだからそっちの子供たちにも伝えといてくれ。」
「うん、分かった。“とっておきのサプライズが待ってる”って。」
「うちの子供たち、皆ジャックさんのことで落ち込んじゃってるからさ。きっと、会えたらまたにぎやかになると思う。」
「それは良かった。・・・ってか、あれ?もしかして俺、そっちの子供たちに恨まれてたりしない?」
「「・・・・・・・・・・・・・・・」」
二人は一輝の言葉に対して、一瞬で視線をそらした。
「ちょ、えー・・・いやまあ仕方ないし、俺が悪いし、仕方ないな。」
「その考えに至るの、早すぎない?」
「まあ、自覚ある分、な。一方的に押し付けたあの契約、どう考えても悪行なわけだし。責められても仕方ない。」
「・・・さっぱりしてんなぁ。」
アーシャはあきれ果てた、とでも言いたげな様子である。
「・・・確かにそう思ってる子もいるけど、ジャックに会えたらそうでもなくなると、思う。」
「そんな単純なもんかねぇ。」
「うん。割と感情って、単純なもの。」
えっへん、と胸を張って言うウィラ。その際にその豊満な胸が揺れたが、そこに反応するものは、この部屋にはいなかった。
いや枯れすぎだろ、一輝。
「あ、そうだ。これうちの畑で採れたかぼちゃ、お土産に。」
「・・・なあ、それはジャックのことに対するメッセージか何か?」
「そんなんじゃない!うちのコミュニティで準備できる、お見舞いにもなるもの、って選び方だよ!」
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