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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
お見舞い客、三組目
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気に嬉しそうな顔になる二人だが、すぐに場が場だということと、契約内容、という言葉に反応して表情を戻す。

「でも、その契約内容もあるんでしょ?だったら・・・」
「ああ、それだけど・・・相手はジャックだし、あの内容だし、多分簡単に何とかなる。」

首を傾げる二人だが、一輝はそんなこと気にもしないで話を続ける。

「えっと、そうだな・・・たとえばアーシャ、一つ質問いいか?」
「へ?あ、うん。いいけど。」
「じゃあ遠慮なく・・・ジャックに会えたら、お前は笑顔になるか?」

最初、アーシャもウィラも一輝の言っていることが理解できなかったが・・・それでも。

「そんなの、決まってんじゃん。ジャックさんに会って私が笑顔にならないわけがない。」
「だろうな。さらに言うなら、“ノーネーム(うち)”の子供たちもジャックに会えるなら笑顔になるだろうし、飛鳥も間違いないだろう。んで、ウィル・オ・ウィスプの子供たちも。」
「それはそう、だけど・・・それがどうかしたの?」
「ああ、結構重要なことなんだよ。あというなら、今あげたメンバーは全員、ジャックもそうだし、一般的に見ても“子供”と分類するやつが大半だ。」

飛鳥は十五歳。大分ギリギリなラインに思えるが、まあ子供と分類するやつの方が多いだろう。中学と高校のラインは、割と大きい。箱庭でもその認識はあるのか、二人もうんうんと納得したような様子を見せる。
だがまあ、うん。

「って、だれが子供だ!」

アーシャはこう反応するだろう。それはそうだ。
一輝はそんなアーシャにまあまあと落ち着くようジェスチャーで促した後、話を再開する。

「で、だ。俺がジャックに一方的に押し付けてジャックが受け入れた契約の内容は、『お前の魂を、力を、恩恵を、その全てを幼子の笑顔のために、幼子の命を守るために使う。汝それを受け入れるのであれば、名を名乗り、魂を献上せよ。』だ。んで、あいつはこれを受け入れて名前を名乗り、俺に魂を献上した。」
「・・・だから?」
「いや、ジャックを召喚して笑顔になる子供がその場にいるなら、俺はあいつを召喚出来るんだよ。」
「「・・・・・・えー・・・」」

なんだそりゃ、とでも言いたげな声の二人だが、しかし二人の表情はうれしそうである。ジャックに会える、というのがうれしくないはずがない。
だがまあそれでも、もう会うのは難しいだろうと思っていた相手だけあって、どこがっくりきたような様子があるのは仕方ない。

「でも、悪いけど今召喚するのは無理だ。契約の方よりも俺自身のコンディションが最悪だし。」
「あ、うん。それはわかってる。でも・・・えっと、」
「ああ、分かってる。ちゃんとジャックと会う場、それに話す場は設ける。とりあえず、俺が復活したら一度“ノーネーム”に来て
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