番外21話『かみなりに打たれて』
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できるのは今だと麦わら一味の面々ぐらいだ。
「……っていうかルフィたちもこの土地に来てるのか」
なんかあとルフィたち一行の中に二人ぐらいよくわからないのもいるみたいだけど、パガヤのおっちゃんとかだろうか。
っていうかなんでルフィたちまでこの島にいるんだ? 俺のことを心配して……というのは多分ないと思うけど。
今からでも自然系能力者の探そうと思ったけど、ルフィたちも気になる。
ちょっとだけ悩んで、けどナミとの別れ際にナミが俺のことを心配そうにしていたことを思い出した。そうなると俺が選ぶのはもちろん一つ。
「んー……自然系の雷野郎にリベンジを挑むのは後回しで、とりあえずルフィたちのところに戻った方がいいよな」
リベンジは明日かな?
そんなことを思いつつも、とりあえずはルフィたちと合流するために足を向ける。
「……暗くなってきた」
なんとなく、ここが空島だということを今更ながらに思い出す。結局はどこにいても大して変わらない状況に、ちょっとだけ笑ってしまった。
「よーし、えーみんな色んな報告ご苦労! それぞれの情報について色んなことがわかってきたな」
生贄救出としてルフィ、ウソップ、サンジが得た情報。
生贄だったが気にせずに島の探索をしていたゾロ、ナミ、ロビンが得た情報。
船で留守番をしていたチョッパーが得た情報。
はからずも神官たちと戦ったハントが得た情報。
それぞれをまとめたウソップが、まるでどこぞの教師よろしく木の棒を指示棒代わりにして即席の黒板をぺちぺちと叩く。
「――神ってのが雷の悪魔の実の能力者からしれないってことも重要だが、それ以上になんと言っても今回の目玉情報はコレ!」
強調したいのか、そのことが書かれた場所を指示棒で示してからまた言う。
「この島はなんと猿山連合軍が探し求めていた黄金郷だったのだ!」
それを聞いていたルフィから「マジでー!?」という驚きの声をあがる。
「さっき言ったでしょ!」
ナミが呆れたように言い、その近くではゾロがサンジへと「――で、そのマントラとやらは何なんだ」という質問をしていた。チョッパーとメリー号を神官から守ってくれた空の騎士への薬をすりつぶしている最中のサンジは「知らねぇよ、とにかく動きを読みやがるんだ……チョッパーもっと細かい方がいいかな」とざっくりと答える。それを聞いていたハントが「俺が使ってる見聞色の覇気……みたいなもんだと思う」
「……ってことは読まれるのはどうしようもねぇってわけだな」
「……ああ」
面倒そうにゾロが言い、ハントはハントでちょっとだけ申し訳なさそうに頷く。
――俺が教えてやれたらいいんだけどな、覇気を。
これがハントの顔
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