マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0916話
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軍を纏める立場でもあるな」
目の前で未だに唖然として俺に視線を向けている亜神の名前はロゥリィというらしい。
ともあれ、紹介された以上は挨拶くらい……と思ったのだが、再び機先を制するかのように、ロゥリィが先に口を開く。
「ねぇ、貴方ぁ。人……じゃ、ないわよねぇ。かといって私と同じ亜神にも見えないしぃ」
……ほう。一目見ただけでそれを察知するか。この辺の能力を見る限りでは、やっぱり戦闘に長けた亜神という訳じゃなく、戦闘補助に長けた能力を持っているのだろう。
ともあれ、ロゥリィの言葉に小さく笑みを浮かべてから右手を前に差し出し……次の瞬間、腕そのものを白炎と化す。
「っ!?」
それを見たロゥリィは反射的に後ろへと跳躍してハルバートを構えるが……なるほど、中々に様になっているな。
感心しながら口を開く。
「安心しろ、別に敵対する気はない。改めて自己紹介といこうか。ムラタの説明にあったようにシャドウミラーの代表をしているというのは間違いじゃない。ただ、言葉が足りなかっただけでな。俺の種族はお前が見抜いた通り人間じゃない。この門世界で通じるかどうかは分からないが、混沌精霊という種族だ」
「混沌……精霊? 精霊? じゃあ、エルフのお仲間なのかしらぁ?」
決して警戒を緩めた訳ではないだろう。だが、それでも徒に敵対心を抱くような真似はせずに尋ねてくるロゥリィに、黙って首を横に振る。
そう言えば、この世界ははファンタジー世界のお約束的にエルフが存在していたんだったか。しかも、そのエルフは精霊種とも呼ばれているらしい。
それを思えば俺をエルフだと勘違いするのも無理はないか。
「いや、どちらかと言えば人間の上位種族的な感じだな。そういう意味では、お前のような亜神と似た存在かもしれない。もっとも、不老ではあっても不死ではないが」
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