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転生とらぶる
マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0916話
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本刀その物をも強化している。
 そうでもなければ、斬り裂くという使い方をする日本刀でああも金属の塊であるハルバートと打ち合う事は出来ないだろう。
 自らを高める事を何よりもストイックに求めるムラタだけに、シャドウミラーの中でもネギま世界や俺のような例外を除けば、生身での戦闘力に関してはトップクラスだ。特に最近は気を使いこなせるようになっており、その戦力は下手なネギま世界の魔法使いよりも高い。
 そのムラタと互角に渡り合っているという時点で、あの少女はただ者ではないのは間違いない。間違いないんだが。それでも……

「この程度、か?」

 地上へと降りながら小さく呟く。
 確かにあの体格でムラタと渡り合っているのは驚嘆に値するし、どちらかと言えばムラタの方がやや押され気味といってもいい。だが、それにしたって俺の予想していた亜神という存在の能力に比べるとかなり低いと言ってもいい。
 ぶっちゃけ、身体能力が多少高いだけの少女にしか見えないのだから。
 確かにムラタは強い。生身での戦闘であれば、シャドウミラーの中でもトップクラスと言ってもいい。だが、あくまでもトップではないのだ。
 上を見れば、エヴァやフェイトといった者がいるし、俺もまた同様だ。
 ぶっちゃければ、ムラタはネギにも勝てないし、小太郎、桜咲といった者達にも勝てないだろう。ムラタの本領があくまでもPTを始めとした機体乗りである以上、それはしょうがない。だが……そのムラタを相手に押し切れないというのか? 亜神と呼ばれる存在が?
 あるいは手加減をしているのかと思いきや、その表情は真剣そのものであり、とてもではないが手加減をしているようには見えない。だとすると、本気であの程度なのだろう。
 ……いやまぁ、よく考えてみれば亜神というのは人と神の間にいる存在だ。
 人から亜神となり、それから1000年程の時を経て本当の神になる。それが亜神という存在らしい。亜神ではなく見習いの神と考えれば、この程度の実力しかないのはある意味当然なのかもしれない。
 それに戦闘力自体は低くても、不死であるというのは事実なのだろうし。
 恐らくあの少女は戦いは不得手なのだろう。そう考えれば、納得出来なくもない……か?
 そんな風に考えながら、地上へと降りていく。
 にしても……レモンから聞いてはいたが、あの亜神の格好は物凄いな。
 いわゆるゴスロリ。しかも黒。
 確かにエヴァが好みそうな服装ではある。
 ……よくこの文明的に遅れている世界で、あんな服を作れたものだ。
 この辺は、恐らく神様だからこそ手先の器用な人物に作らせたとか……あるいは、それこそあの少女自身が芸術の神を目指している亜神という可能性が高い。
 ああ、なるほど。確かにそれを考えれば、亜神と言う割にあの戦闘力の低さに関して
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