マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0916話
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のオルタネイティヴ5派閥の者や、あるいはG弾信者辺りが見たら腰を抜かしかねない代物だ。
向こうの重力制御技術は、まだまだ未熟だしな。
……いや、そもそも1997年の時点でその辺の技術が既に発展している事は、ある意味驚きなんだけど。
こういうのを見れば以前レモンが言っていた、戦争が技術を進化させるというのはそれ程間違っている訳じゃないんだろう。
「ムラタがどこにいるのか分かるか?」
門世界側で門の警備についている量産型Wへと尋ねると、すぐにどこかに連絡を取り……やがて判明したのだろう。ヘルメット越しの視線をこちらへと向けて口を開く。
「居場所が判明しました。現在アルヌス基地の側にある草原にて訓練中との事です」
自主訓練中か。これはある意味で丁度良かったか?
「その自主訓練ってのはトリニティゲインを使っての訓練か? それとも生身での訓練か?」
「生身でこちらの現地人と共にいる模様です」
「そうか。場所はどっちの方だ?」
「あちらです」
視線を向けたのは、アルヌス基地の北の方。草原となっている場所の1つ。
「そうか、助かった」
それだけを告げ、空中へと浮かび上がる。
この世界では竜騎兵という存在がいるので、機体を使っての飛行ならともかく、こうして生身の状態で空を飛ぶというのはあまり好ましくはない。
だが、そもそもネギま世界からの魔法使いもこちらに派遣されている以上、その辺の規則も曖昧になっている。
帝国軍の飛行戦力が現在確認されている限り竜騎兵だけというのも大きいんだろうが。
ともあれそういう問題もあり、生身で空を飛ぶのは好ましくないとしながらも半ば黙認されている状況となっていた。
上空から地上の基地を見つつ、量産型Wに示された方へと向かう。
するとやがて、視線の先に2人の姿が見えてくる。
草原の上で激しく動き回りつつ、己の持っている武器を打ち合う。
片方はムラタ。ガッシリとした体格をしており、その手に持っているのは日本刀。
だが、その厳つい顔には殆ど余裕がない。
……まぁ、無理もないか。あれだけの相手とやり合っているのだから。
内心で呟きつつ、ムラタとやりあっている方へと視線を向ける。
背の高さはムラタの胸程くらいまでしかない少女。年齢はレモンの言っていた通り、10歳少々。……12〜13歳くらいか? ともあれ、そんな少女が自分の背丈よりも高いハルバートを大きく振り回しつつムラタの日本刀と打ち合っているのだ。
もし何も知らない者が見たら、あるいはムラタが少女に襲い掛かっていると判断するだろうか? だが、あれだけの長物を自由自在に操っているのを見れば、その辺は微妙だろう。
だが……なるほど、亜神ね。
ムラタは気を使って肉体を強化し、日
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