暗躍する葉山グループ
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じめられっ子を寄せ付けなくしていると気づかないんだよな。
「ふむ。君達はどうしたいのかね?」
「俺は…可能な範囲で何とかしてあげたいです」
「可能な範囲で…ね」
「お前にゃ無理だろ」
「っ………」
元々俺に絡んできたお前がこの件を解決に持っていけるとでも思ってんのか?
「雪ノ下、君ならどうする?」
「そもそもこの件はもう解決に向かっています。
今更私たちが手を出す必要もないかと」
確かになぁ…夕食後にちらっと見たけど、瑠美ちゃんの班の子達全員泣かされてたし。
こうなってくると雪ノ下に任せたのは早計だったかな?
「そうか。まぁ解決しようがしまいが、この件は君達に任せる。私は眠いから寝る」
そう言って去っていく平塚先生。
このパターンは離れたところで盗み聞きするやつだな。
「つーかさぁ、あの子結構可愛いし、他の可愛い子とつるめばよくない?
話しかけるじゃん?仲良くなるじゃん?余裕じゃん」
「それだわー!由美子冴えてるわー!」
「だしょー?」
頭の悪い二人は置いておこうかね。
取り合えず瑠美ちゃんはもう話すことはすべて話したし、これから先に他の子が間違っていたと気づけば問題は無くなっていく。
しかし、今ここで誰かが余計な手を出してしまえば状況は悪化の道をたどるだろう。
「あなた達、さっき私が言ったことを聞いていなかったのかしら。
この件はもう解決に向かっているの。下手に手を出さないでちょうだい」
雪ノ下もわかっているみたいだな。
「はぁ?あの子今でも虐められてんじゃん。
雪ノ下サン目ぇ腐ってんじゃないの?」
「言われているわよ比企谷君」
「ちょ!今の話の何処に俺が関与している文脈があった!」
「まぁまぁヒッキー…」
奉仕部は何時でも平常運転か。
この光景にもなれてきたなぁ…。
「あーし雪ノ下サンに言ってんだけど。シカトしないでくんない?」
「なら反応してあげる。
貴女が言う虐めってどんなものなの?どういう理由で起こるの?
どうやって解決に持ち込むの?その解決方法に後腐れはないの?」
雪ノ下の攻撃。論破トーク。
「は、はぁ?何言ってんのか分かんないんですけど!」
三浦は逃げ出した。
「この程度の行程も建てられない貴女がこの件を解決しようなんて、底脳にも程があるわね?」
「くっ……だったらアンタがやってみなよ!
そんなに言うなら解決出来るんでしょ?!」
「何度言えば分かるの?この件はもう解決に向かっているの。
もう私たちが手を出す必要はないわ。分かったかしら?」
もう三浦の敗けが目に見えてんだけど。
つーか回りのやつらも皆唖然としてるぞ。
「お兄さま…
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