第25.5話 憎しみの記憶
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人たちの蓋の中身を露わとなって行った。
ゴトゴトゴトゴトゴトゴトゴトゴトゴトゴトゴトゴトゴトゴトッ
「ぎゃあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああ!!!」
「うわああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!!」
「ひいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃいいいいいい!!!」
蓋の中に入っていたのは、すべて貴族たちの体だった。
大人や子供の頭や腕や脚、内臓などが丁寧に盛り付けられていた。
周りに控えていた使用人たちは全員、実は殺した貴族だったのである。
服装でしか人を見ていない貴族たちを騙すには十分なものだった。
「ここに座る屋敷の主も、すでに亡くなられています。
住んでいた貴族たちは全員、誰一人残らずです」
パチンッ!
私は指を鳴らした。周りからガサゴソと音が鳴り始めた。
「な、何?何なのよ!?」
女性がヒステリックに私に訊いてきた。
私は教える義理も何もなかったが、正直に教えてあげた。
「ここに愚かな貴族が放たれていました。
彼らは奴隷にいつも酷い事をしていました。
さて、ここで問題です。危ない獣たちがいる場合
私たちは大抵の場合どうするでしょう?」
バサッ!
そう問うと同時に2階から数十人の男女が
中にいる数百人の貴族の前に顔を出した。
「正解は、害獣駆除です」
そう言うと、全員の両手にある機関銃の銃口が
屋敷に追いつめた獲物たちに向けられた。
「ま、まて!何をしている貴様ら!私たちは貴族だぞ!!
お前らのような下等なクズ共が反逆することなど断じて許さんぞッ!!」
「そ、そうよ!そんなことをしたら、後で酷いお仕置きが待ってるわよ!!」
「貴様らは、私たちに蔑まれなければならない存在なんだぞ!!」
彼らは私達に罵詈雑言を浴びせて来た。
自分たちの立場をまるで分かっていなかった。
命を奪われて、知れ。
自らのしてきた事の愚かさを。
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!
弾は螺旋を描きつつ飛んで行き、頭部を、腕を、足を
耳を、鼻を、眼球を、指を、心臓を、骨を、胃を、腸を
ありとあらゆるものをズタズタにして、辺りに散らせた。
その光景をあえて例えるなら、人間の花火とでも言うべきだろか。
キンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンッ!
機関銃の連射により、大量の薬莢が地面に不規則に音を立てて落ちた。
「‥‥‥‥‥‥終わったか」
私は2階にいる彼らの方を向いてつぶやいた。
全員は駆け下りて来
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