暁 〜小説投稿サイト〜
ヴォルデモート卿の相棒
組分け帽子
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
の双子の片割れがクレスに話しかけてきた。

「ようこそグリフィンドールへ。歓迎しよう!」
「あん? ……確か、フレッドだっけ?」
「僕はジョージだよ。君は僕とフレッドの区別もつかないのかい?」
「あぁそうか、すまんなジョージ」
「冗談さ、僕はフレッドだよ」
「しばいていいか? グーで」
「勿論ノーセンキューさ♪」

そう言ってからフレッドは、笑顔で拳を握りしめているクレスから距離を取る。



「グレンジャー・ハーマイオニー!」

ハーマイオニーを走るようにして椅子に座り、待ちきれないようにグイッと帽子をかぶった。

「グリフィンドール!」
(げっ……)

帽子が高らかに宣言したのを耳にしたクレスは露骨に嫌そうな表情になる。テーブルに向かって歩いてきたハーマイオニーもそんな顔をしたクレスと目が合った途端不機嫌な表情になる。

「……何か御用?」
「いや、一緒になりたくねぇ奴と一緒の寮になっちまったなぁ、と」
「……ほんっっっと、あなたって失礼ね!」

ハーマイオニーはますます不機嫌な表情になりながらクレスから離れていった。

「あの女の子と何かあったのかい?」

その様子を見ていた双子の片割れがクレスに訪ねる。
確証はないがおそらくジョージだろう。

「いや、何も無ぇよ? ただ心底気に入らない性格だってだけで」
「わーお、身も蓋もない理由……」



「ゴズホーク・ジークフリート!」

名前を呼ばれたモノクルの少年・ジークはゆっくりとした足どりで前に出て、帽子をかぶる。

「フムフム……とても聡明な子だ。高い知性と物事を客観的に見渡せる能力を持ち合わせている。……しかし、この子の望みから考えると行くべき寮は……………スリザリン!」

帽子がジークの行く寮を宣言すると、ハリーとロンは衝撃を受けたような表情になる。

「あー、やっぱりスリザリンか」
「やっぱりって? 君、彼がスリザリンだとわかっていたのかい?」

ジョージは困惑した表情でクレスに訪ねる。ジョージに限らず、ウィーズリー家の人間は闇の魔法使いを多く輩出したスリザリン寮に対して少なからず偏見を持っている。

「なんとなく予想はついてたよ。純血主義でこそねぇが、あいつの性質はまさしくスリザリンだ。まあ機会がありゃ説明してやるよ」

クレスはジークがスリザリンに行ったことを大して気にもせず笑いながら返答した。



「マッキノン・アレクサンドラ!」

アレクはとてとてと前まで歩いて行き、かぶるために帽子を手に持った。しかし手に触れた瞬間、

「ハッフルパフ!」
「ええ!?」

まさに電光石火。組分け帽子はアレクが頭にかぶるまでもなくハッフルパフと宣言した。後からわかったことだが
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ