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願いを叶える者(旧リリカルなのは 願いを叶えし者)
赤志ユウジの災難
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「それでこんなところに来たんだ?」
あの後、寮に帰ったのは良いのだが、またもや神埼が入り浸っており、尚且つ金次を押し倒している現場に遭遇した。
俺は無言でソファにチビッ子を置いて再び外へ出た。
後ろから聞こえる叫びを無視して、取り合えず峰のいる場所へとやって来たのだ。
「まぁお前さんのやってることと動機は知ってるからどうもしないが」
「いや、何で知ってるのか知りたいんだけど…まぁ良いよ。
でも何でここに来たの?一応女子寮だよ?」
「俺の知り合いにはお前しかいないからな」
「そ、そうなんだ……」
ここへ来て早々に武偵殺しの件を話し、更にはその内容も話した。
最初は驚いていたものの、俺だからと言うよくわからん言葉で納得された。
「まぁお前があの二人を相手にして負けることは無いが、油断とかすると痛い目にあうからな」
「分かってるよ。
これは理子が理子になるための大切な事。
これが終われば自主することも構わないんだからね」
そう。
オールナイトな日曜日を過ごした後、俺は峰を鍛え上げた。
初めて数秒で音を挙げる峰をスパルタでやりくりし、約3ヶ月で最初の8培位の強さを手にいれた。
戦技に技法、戦闘思考など、様々な事を叩き込み、峰はRランクと呼ばれる人外認定者とタメを張れるレベルになっている。
「そう言えばユウくんはこれからどうするの?」
「ん?何だいきなり。
んー、まぁやることないしな…のんびりするのが一番だと思うな」
「そっか……なら、さ。
私、ユウくんの世界ってやつに行ってみたいんだけど……ダメ、かな?」
…………俺の世界か。
「俺は別に構わんが、その前に自分の目的果たしとけよ?
じゃねぇと後々後悔することになるからな」
「ホント!?わかったよ!
絶対成功させて見せるから!約束だからね!」
ホント、何でこんなに興味を示すのかねぇ?
まぁ別世界なんて普通なら行けるわけがないんだし…貴重な体験しますってか…?
「んじゃ、俺はもう帰るわ」
「そう?じゃあまた明日ね」
「おう」
はぁ……あと2年か…。
早く帰りたいぜ………。
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