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フレッシュ&スウィート フルーツプリキュア!
ウエスターこそ裏切り者
武器提供キュアスティック
第10話
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たわね。」
 「人格がタルトだけに。」
 「性格は浪花の男。」
 「スルスルスル。」
 「祈里ちゃんのお母さん。」
 「ジュースとお菓子持って来たわよ。」
 「やったで、早よ食べたいねん。」
 「まあ、こんな娘に育てた覚えないわ。近畿地方の言葉喋るわ、行儀知らずの動作をするわ、い
い加減にしなさい。」
 「ヘエ。」
 「まあ、お母さん落ち着いて。祈里ちゃんはお父さんの部屋にいるから。」
 「この行儀知らずは、女子高生にされたフェレットですから。」
 「それもそうね。フェレットが来るまでゆっくりして。」
 「ハイ。」
 「ヘエ。」

 再び、院長室では

 「どうだ、痛くないだろう。」
 「うん。」
 「それにしても、君が苦手としたフェレットにされてしまうとは。」
 「いやだぁ〜。早く戻りたい。」
 「覚えておるかな。君がフェレットが苦手だった理由を。」
 「覚えていない。」
 「そうか。もう13年ぐらい前の話だからな。」
 「そんなに。」
 「そうだ。君が3歳の頃だ。診察にきた来客のフェレットを可愛いと思ってなでて入る時、口元まで手が行った時、噛まれてしまったことを。」
 「思い出したわ。」
 「そうだろ。出血もして、痛いって泣いていたぞ。」
 「うん。あれからだったよね。」
 「応急手当をした後、病院を探し回ったぞ。」
 「もうその話いいわ。」
 「そうか。自分がこの姿になった経験は、きっと苦手を克服するはずだ。人と動物、お互いの気持ちを解かり合うためにも近付けなければいけないぞ。」
 「この姿って、魔法によるものなの。」
 「そうだ。獣医では無理。マジシャンの仕業だ。」
 「じゃあ、皆に知らせて所在を突き止めるわ。」
 「分かった。行くが良い。」
 正は扉を開け、自分の部屋へ向かわせた。

 再び、祈里の部屋では

 「タルト、本当に飲み物飲み方知らないんだから。」
 「こぼしたらダメよ。」
 「ヘエ。」
 「ちょっとテレビ付けてみよう。」
 「うん。」
 テレビを付けた。
 「ワイドショーの中継よ。」
 「本当にひどいね。アッ、字幕が。」
 「何々、地下鉄、バスがストップしたって。お父さん帰って来れるかしら。」
 「国道17号線、玉突き事故で道路はメチャクチャよ。」
 「ヒドイ。」
 「運転中、動物の人格にでもされたら、ブレーキもかけず大事故になってしまうわよ。」
 すると
 「スルスルスル。」
 「ブッキー。」
 「分かったわ。これはラビリンスの仕業よ。」
 「ラビリンス。」
 「こんな姿にされる魔法を使えるとしたら、ラビリンスしかいないわ。」
 「これ以上、混乱が広がった大変。とにかく探すわ。」
 「やっぱ、ラビリンスでっか。」

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