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【D×D】来いよ掃除男!理論なんか捨ててかかって来い!
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逃している、と。サーゼクスには少なくとも、それほど決定的な瞬間は無かったように思えた。

「ふむ………君がリアスなら勝っていたと?良ければ君の戦略を聞かせてもらえるかな?」
「確実な事は言えませんけど………そうですね、まずは兵藤の『赤龍帝の籠手』にエネルギーを溜めます」
「ふむ。それで?」
「相手のライザーは自尊心高いみたいなのでふんぞり返って高い所に移動することが予測されますから、使い魔でもなんでも使用してライザーの立ってる位置を割り出します」
「ほほう、なるほど」
「その間、他の連中に敵の迎撃をさせ、兵藤と大将(キング)に近寄らせないようにします。で、規定時間まで粘ってもらって……」
「もらって?」
「えっと、アレ。なんか兵藤が『山を吹き飛ばした』とか言ってたドラゴン波みたいなのを壁越しにライザー方向に放って、校舎ごと吹き飛ばします。山ごと吹き飛ばす威力ならフェニックスも再生できないと聞いたんで、それでチェックです」
「………………………君は想像以上に恐ろしいことを言うね?」
「多目的破砕榴弾砲の正しい使い方ですよ」

確かにその方法ならば勝てるが、下手をすれば相手を殺しかねない威力である。しかもその方法だとよしんば外れても相手ごと校舎を吹き飛ばせるので、発射前に眷属を逃がしつつ敵の足を止めることは可能。そうして大半の眷属が行動不能(リタイア)になったところで数を活かして攻勢に出るという訳だ。

しかし、何というか……攻め方がテロリストっぽい。赤龍帝の大火力を戦力ではなく移動砲台として考えているというのがまた感情を伴わない冷酷さを感じる。言うならばチェスを取り出して「勝負しよう」と言ったのに、盤そのものに剣を叩きこんで「キングを倒したぞ」と真顔で言われるような、こちらの理解を越えた行動。

「ま、一度しか使えないのが玉に傷ですが……本気で勝ちたいんならまっとうに戦っちゃ駄目でしょうよ」
「厳しい意見だね。だが確かに悪魔ならば、勝ち取りたい未来のためには知恵と力を尽くすべきではある。はははは……はぁ」

人間のリアリズムというのは恐ろしい。実は人こそ一番恐ろしいのかもしれない。
その戦術は使ってはいけないとは言われてないが……何となく受け入れがたいサーゼクスだった。



 = =



「はじめまして☆ 私、魔王セラフォルー・レヴィアタンです☆『レヴィアたん』って呼んでね☆」

しゃらーん、と現れた魔法少女……というか魔王少女に戸惑いを隠せない。
髪の色や顔の輪郭が若干ソーナに似てるな。姉妹だろうか?

「………やっぱり悪魔っていうのは変な奴しかいないんだな」
「それは私も含めてですか、掃詰くん!?私も姉さんと同じ扱いですか!?」
「ちょっと箒!私はまともよ、私は!!」
「えーい近
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