マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0915話
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度も使える筈が無い。
そもそも、シャドウミラーの戦力がどれだけの力を持っているのかというのは、今こっちに向かって攻めてきている相手に教え込む予定だし。
「その辺、ちょっと検討してみてくれ。……ちなみにもっとも早い部隊がここに到着するのはいつになりそうだ?」
「そうね。竜騎兵って言うのかしら。アクセルが帝都であっさりと倒したあの兵種が一番早いと思うわ。恐らく明日の昼過ぎくらいだと思うけど」
「へぇ、予想以上に早いな。さすがにワイバーンってところか」
竜騎兵……まずはこいつ等がどう出るかだな。
こいつらだけで攻めてくるのなら、こいつらを出来れば殺さない様にして無力化したい。
ただし、捕虜にするんじゃなくて俺達の友好的な勢力にする感じで。
そのまま自分達の国に帰って貰えればいいんだが……さすがにそう簡単にはいかないか。
イルメヤのスパイダーネット辺りが効果あればいいんだが。
「他に何か説明しておくべき事ってあるか?」
「えーっと……ああ、そう言えば。エザリア。あの件って言った?」
「……あの件?」
「ほら、ムラタの」
「……ああ」
俺の言葉に、何やらレモンとエザリアが視線を交わす。
まるで自分が言いたくないから相手にそれを言わせたいとか、そんな感じだ。
「レモン? エザリア?」
だが、その言葉で我に返ったのだろう。やがてレモンが小さく溜息を吐いて口を開く。
「あのね、実はムラタが偵察部隊と一緒に移動したんだけど……」
言いづらい……ではなく、言いたくないといった感じのレモン。
それでもやがて渋々と口を開く。
「その、ね。ちょっとした相手を拾ってきたのよ」
「ムラタが?」
「ええ」
拾ってきた? 捨て犬や捨て猫でも拾ってきたのか?
確かにムラタにしてはらしくない行動だが、だからといってレモンやエザリアが言い渋るような内容にも思えない。
となると、余程のもの……それこそ、ドラゴンの子供でも拾ってきたのか?
そんな風に思ったのだが……レモンの口から出たのは、俺の予想外の言葉だった。
「その、実は10歳ちょっとの子供を拾ってきたのよ」
「……また、予想外な。何だ、弟子でも取る気になったのか?」
そう告げ、確かにそれならあり得るかもと納得する。
ムラタに弟子というのもちょっと想像出来ない組み合わせだが、そもそもムラタとてリシュウの弟子だったのだ。
だとすれば、ムラタが自分の技を後世へと伝えるために弟子を取ったとしても、それは不思議でも何でもない。
だが……レモンとエザリアは、2人揃って俺の言葉に首を横に振る。
「どうやら、そういうのじゃないらしいのよ。エヴァが好みそうな黒いゴスロリの服を着ていて、自分の身長よりも巨大
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