タケミカズチ、我が鎮守府は君を歓迎する
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人それぞれだとも思っていますので……」
「だ、そうだ。だから、少し慎みを持ちなさい。と、そんなことより大淀から報告は受けているよ。君が赤城達を助けてくれた」
「はい!元オーブ連合首長国、国防海軍所属。地中海派遣艦隊旗艦、タケミカズチ級大型機動空母1番艦タケミカズチです!!」
「私は○○○鎮守府の提督を務めている戸高という者だ。日本海軍での階級は大佐である故、一部の艦娘には大佐と呼ばれている」
提督室に居たこの鎮守府の司令官のその姿は、種運命でタケミカズチと運命を共にしたトダカ一佐と瓜二つ、名前と階級も同じ男性だった。
「来て貰って早々申し訳ないが、いくつか質問させて貰っていいだろうか?」
「は、はい!どうじょ!!ッ!!」
トダカ一佐と同じ姿の提督さんに驚いてしまい、しかも噛んでしまった。これはかなり恥ずかしい……。
「ははは。そう緊張しなくてもいい。質問と言っても大したことの無い質問だ」
「はい……」
「では、君が我が鎮守府に所属したいというのは本当かね?大淀から報告は受けていたが、君自身の口から聞きたい」
「はい。今の私は霧島さん曰く所属不明艦。このままではどこからも補給を受けられず、ただ行先も無く海を彷徨う存在となってしまいます。
故国や仲間の為に戦って轟沈するならまだしも、何の存在意義も無く朽ち果てるなど、人間風に言うなら死んでも死にきれません。
そして、この世界で最初にこの鎮守府の赤城さん達と出会ったのも何かの縁だと思っています。だから、許されるのであれば私をこの鎮守府に所属させて下さい」
「……この鎮守府に所属したら最後、君の故国が発見されても移籍などできないが、それでも―――」
「構いません。例え守るものが故国からこの鎮守府に変わろうと、仲間となる者の為に戦えるならその選択に後悔などしません」
「……そうか。ならば、我が鎮守府は貴艦が着任することを許可しよう。と、その前に履歴書を書いて貰わなければな。正式に着任する為には履歴書が必要なのだ」
トダカ提督はそう言って机の引き出しから1枚の紙を取り出すと席を立ち、私の所までやって来て紙を渡してくれた。
「その履歴書に記載されている項目を分かる範囲で構わないので書いて、私に提出してくれ」
「あの、この場で書いても構いませんか?」
「無論だ。提督席の横に秘書艦用の机と席がある。今は長門――秘書艦も席を外しているから、そこで書きなさい」
トダカ提督に勧められるまま秘書官席に座った私は、履歴書の項目に目を通し、ステータスを開いてから机に備え付けられていたペンで項目を埋めていった。ちなみに項目は以下な感じ。
≪艦名≫
タケミカズチ
≪艦種≫
機動空母
≪正式名称≫
タケミカズチ級大型機
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