第2話 初めての『友達』
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親友は争いにまきこまれてそして死んでしまった。
俺はその時実感した、猟兵は争いしか生まないと……
「貴方にそんなことがあったなんて……」
「お前と会う前の話だからな、そんなことがあったから俺は一般人と関わるのを止めた。カタギの人間は俺達みたいな汚れた奴なんて知らないでいるべきと思ったからな。酷い父親だと思われてもいい、俺はリィンに同じことをさせたくねえ」
だが俺は自分の考えをリィンに押し付けちまった。てめえの失敗をいつまでも引きずってそれを息子に押し付けるなんざ親失格だな。
「俺がリィンを拾ったりしなければ、あいつを泣かせたりしなかったのかな」
「ルトガー……」
結局その日リィンは部屋から出てこなかった。
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side:??
「目的の町が見えてきました」
「そうか、あれが例の町か」
誰もが寝静まった夜に武装した集団が集まっていた。彼らは『破滅の刃』、猟兵団の中でもかなり過激な考えを持つ集団で任務達成のためなら無関係な一般人も皆殺しにする猟兵団だ。
今回彼らは西風の旅団が雇われた組織と敵対する組織に雇われているので西風の旅団と戦っていたがかなり劣勢のようだ。
「あの町は西風の旅団の物資を補充している重要な場所だ、そこを叩けば西風とて堪らないだろう。それにもう一つ重要なことがある」
「それは一体?」
「お前は西風の旅団団長ルトガー・クラウゼルがガキを拾ったという情報は知っているな?」
「ええ、確かそんな情報がありました」
「そのガキがあの町のガキとよく行動していることが分かった」
「……なるほど、人質ですか」
「そうだ、明日囮の部隊を西風の本隊にぶつけその隙にガキを捕らえ奴らを壊滅させる、クラウゼルは随分とそのガキを大事にしてるそうだからな」
男は笑みを浮かべた。
「覚悟しろ、西風の旅団……」
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