第2話 初めての『友達』
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かわせたんだ、僕は頭の中でお父さんに感謝しながら魔獣の攻撃をかわし続けた。
(よし、この調子で何とか突破口を掴めれば……)
すると突然魔獣は僕を飛び越して女の子に襲い掛かった、このままでは拉致があかないと思ったのか先に仕留めやすいほうから狙いを変えたのか!?
「しまった!」
僕は女の子を守るために魔獣の前に立ちふさがるが、魔獣は僕を押し倒しマウントを取り噛み付こうと大口を開けた。
「危ない!」
「!ッ、やああ!」
僕は咄嗟に魔獣の口の中にナイフを突き刺した、まさかこんな反撃を喰らうとは思わなかったのか魔獣は逃げ出した。
「はぁ、はぁ……怖かったよ」
「あ、あの大丈夫ですか?」
「あ、うん、大丈夫だよ。君のほうこそ怪我していない?」
「私は大丈夫です。危ない所を助けて頂きありがとうございました」
女の子はニコッと笑い僕にお礼を言う。あれ、なんで恥ずかしいって思うんだろう?
「どうかしましたか?」
「あ、ううん、何でもないよ」
「ふふっ、可笑しな人」
僕は何故かオドオドしながらもドキドキしていた、この女の子の笑顔を見てると胸が痛くなってくる。
「そうだわ、何かお礼がしたいから家に来てくださらない?」
「え、そんな悪いよ」
「そんなことはありません、貴方は命の恩人なのだから、ねっ」
「…それならお言葉に甘えようかな…」
「うふふっ、そういえばまだ自己紹介をしていませんでしたわね、私はエレナ、貴方は?」
「リィンだよ」
「素敵な名前ね、それじゃあいきましょう、リィン」
僕はエレナと一緒にエレナの家に向かった。
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ーーー
ーーー エレナ家 −−−
「あら、エレナお帰り」
「ただいま姉さん、今日はお友達を連れてきたの」
「は、始めまして、リィンといいます」
こうやって見知らぬ人の家に招待されたことが無いからどうすればいいか分かんないや。
「あらリィンったら緊張しているの?」
「こんな風に誰かの家に来たことがないからちょっとね」
「あらあら、随分と可愛らしいお友達ね。私はエレナの姉のサクラよ、ゆっくりしていってね」
「ありがとうございます」
自己紹介を終えた僕はエレナに連れられて家の中を案内された、どうやら二人暮らしをしているようで家具なども二人分しかなかった。親はいないのか?と少し気になったけど出会ったばかりのエレナにそんなことを聞くのは良くないと思い頭の中に留めた。
「でもリィンってこの辺じゃ見かけない顔ね、もしかして引っ越してきたの?」
「えっと家族で旅をしてるんだ、そ
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