第2話 初めての『友達』
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達はそれぞれ話したりお酒を飲んだりと自由に過ごしていた、僕はお酒やおつまみを運んでてんややんわしています。
「お〜いボン、すまんけど追加の酒持ってきてくれへんか〜」
「はーい!」
「おい、それくらい自分で取りにいけ…」
既に顔が赤いゼノが僕に酒の追加を頼んできた、僕は直にゼノに追加のお酒を渡す、それにしてもレオもけっこう飲んでいるがゼノほどは酔っていないようだ。
「いや〜それにしてもホンマにボンは働き者やな〜若いのに関心やで〜」
「僕も皆の役に立ちたいんだ、どうかな、役立ってる?」
「当たり前やで!ボンは居てくれるだけで俺を癒してくれるで〜」
「ゼノ〜苦しいよ〜」
かなり酔っているゼノはぎゅっ〜と僕を抱きしめる、ちょっとお酒臭い…
「だが無理はするなよ、お前はまだ子供だ、甘えることだって大事だ」
「ありがとうレオ、でも僕は大丈夫だよ。レオたちがこうやってお仕事を頑張ってくれるから僕も生活できるんだよ。だからこれくらい平気だよ!」
「……そうか」
レオは微笑みながら僕を撫でてくれる、レオの手はとっても大きくてゴツゴツしてるけどレオの優しい気持ちが伝わってくるから大好きな手なんだ。
「リィン、こっちにいらっしゃい」
「あ、マリアナ姉さん!今行くよ!じゃあね、ゼノ、レオ」
遠くでルトガーと話していたマリアナ姉さんに呼ばれて僕はそちらに向かった。
「ホンマボンはええ子やな、ボンが来てくれたから団は変わったわ」
「そうだな…あの子のために頑張ろうと思えるからな」
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ーーー
「お父さん、マリアナ姉さん、来たよ!」
「いらっしゃいリィン」
「おお、来たかリィン、ほら、こっち来い。」
お父さんはトコトコと向かってきた僕を抱き上げて自分の膝に座らせた。
「いつも一人にしてすまないな、リィン」
「ううん、気にしてないよ。僕は皆がいてくれるだけで幸せだから」
「……そうか、それを聞いて安心したよ」
お父さんたちは一流の猟兵らしいから依頼もかなり来るみたい、そのせいで中々僕に構えないことがお父さんにとって悩みの種になってるみたい。
でも僕は寂しくないよ、皆僕の為に働いてくれてるし、こうやってたまに頭を撫でてくれるだけで幸せだもん。
「よーし、今日は沢山遊んでやるからな!」
「ホントに!?ヤッタ――――ッ!!」
「あらあら、うふふ」
久々にお父さんとマリアナ姉さんとの時間をいっぱい過ごした。家族って本当にあったかいね。
side:リィン
「う〜ん、困ったなぁ……」
「どうしたの、何かあったの?」
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