第2話 初めての『友達』
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side:リィン
「うんしょ、うんしょ」
「大丈夫、リィン?」
「うん、大丈夫だよ」
僕は大きな荷物を倉庫に運んでいる、それを見ていた西風の旅団の団員であるミラさんが心配そうに声をかけてきた、でも僕は大丈夫だよ。
「よいしょっと、これで終わりだよね?」
「ええ、必要な物資は運び終わったわ。手伝ってくれてありがとう、リィン」
僕の名前はリィンって言います、ルトガーお父さんの息子で西風の旅団の雑用係をさせてもらっています。
「いつも手伝ってくれてありがとう、本当にリィンって本当に働き者ね。でも貴方はまだ子供なんだからもっと遊んでいてもいいのよ?」
「ううん、お父さんや皆が頑張ってるのに僕だけ遊んでいられないよ、もっと皆の力になりたいから」
「リィン……」
僕は西風の旅団が大好きだもん。お父さんやマリアナ姉さん、ゼノやレオ、それに西風の旅団の皆……自分を拾い育ててくれた大切な家族のために何かしたいから僕は全然へっちゃらだよ。
「本当にありがとう、リィン」
「えへへ」
ミラさんが頭を優しく撫でてくれる、優しい手つきがとても気持ちいいなぁ…
「お〜いリィン、団長達が帰ってきたぞ!」
「本当に!?」
見張りをしていた団員の言葉を聴いて僕は目を輝かせ一目散に外に出た。
「お父さん、お帰りなさい!!」
「お、出迎えありがとうな、リィン」
僕は勢いよくお父さんに飛びついた、お父さんは笑いながら僕の頭を撫でてくれる。
「よ〜ボン。ええ子にしとったか?」
「あ、ゼノ!レオ!お帰りなさい!」
「ただいまリィン」
次にゼノとレオにお帰りの挨拶をする、ゼノが僕を抱き上げて頬ずりしてくる、きゃはは、くすぐったいよ〜。
「ふふっ、ただいまリィン」
「あ、マリアナ姉さん!!」
ゼノに下ろしてもらい僕はマリアナ姉さんに抱き着く、マリアナ姉さんは僕にとってお母さんみたいな存在でもあるんだ、だからこうやってギュっとするととても安心する。
「あらあら、リィンは甘えん坊さんね」
「えへへ〜」
僕は他の団員の皆にもお帰りなさいと出迎えていく、「ただいまリィン」「いい子にしていたか?」こうやって声をかけてくれるのが嬉しいんだ。
大好きな家族が無事に帰ってきてくれるように僕は全員を出迎える。
おかえりなさい!!
ーーーーーーーー
ーーーーー
ーーー
僕達はアジトの広いスペースで依頼達成の祝勝会を開いています。皆は戦争などの大きな依頼を終えると大体宴会をするんだ、家族全員が生きて帰ってこれたことを祝うためなんだって。
団員
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