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戦国異伝
第百九十九話 川中島での対峙その三
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「この度はな」
「しかし殿」
 ここで言って来たのは竹中だった、軍師である彼の言葉だ。
「鉄砲はです」
「我等の切り札じゃな」
「これを使わぬとあっては」
「わかっておる、て鉄砲もな」
「お使いになられますな」
「長篠の時の様には使わぬだけじゃ」
 それだけだというのだ。
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