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ドリトル先生と学園の動物達
第九幕その二
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「だからその人を見付けて注意しよう」
「そういうことだね」
「だから今その人を探しているんだ」
「うちの学校日本以外の国からの来ている人も多いけれど」
「けれどだね」
「インド人は案外少ないんだよね」
「そう、そしてね」
 先生は王子にさらにお話します。
「若い女の人となると」
「さらに限られるね」
「そうなると調べるのは楽だね」
「そうだね、ただね」
「学園の関係者じゃなかったら」
 その時はというのです。
「ちょっと厄介だね」
「あっ、その可能性もあるね」
「その人は動物園や水族館に随分出入りしているから多分八条学園の関係者だと思うよ、僕もね」
 王子もそう見ています、けれどです。
「そうじゃない可能性もあるんだよね」
「あの動物園や水族館は誰でも出入り出来るからね」
「入園料を払えばね」
 ちなみに学園関係者はかなり格安になります。
「入られるよ」
「そうだね、だったらね」
「学園関係者じゃないことも」
「可能性として考えられるね」
「そうだね、ただね」
「ただ?」
「随分頻繁に動物園にも水族館にも出入りしているから」
 だからとです、先生は紅茶を飲みつつ王子にお話しました。
「だからね」
「学園関係者と思っていいね」
「その可能性が一番高いのは確かだね」
「少なくともインド人であることは間違いないよ」
 このことは確実だとです、王子も確かに言いました。
「それだけ甘いお菓子を作って防犯カメラに映っている服装がね」
「インドの服だから」
「うん、だからね」
 それで、というのです。
「インド人であることは間違いないよ」
「インド人となるとね」
「僕が思うにインド人は世界一目立つ人達だよ」
「独特な人達だからだね」
「うん、何処にいてもすぐにわかるよ」 
 その人がインド人だと、というのです。
「僕の国にもいるしね」
「ああ、王子の国にもインドから来ている人達がいるね」
「華僑にアメリカ人もいてね」
「イギリス人はどうかな」
「ううん、かなり減ったね」
 先生のお国の人達は、といいますと。
「昔に比べたらね」
「そうなんだ」
「その分日本人が増えたね」
「あれっ、日本人はなんだ」
「うん、増えたよ」 
 そうなったというのです。
「昔と比べたらずっとね」
「日本人は世界中で活動しているからね」
「僕の国にも来ているよ」
「企業の人達がかな」
「いや、その他にね」
「他にもなんだ」
「あと学校の先生達も来ているよ。それにね」
 王子は日本から来ている人達について先生にお話していきます。
「色々と。助けてくれる人達も」
「学校を作ったり橋を作ってくれる人達が」
「有り難いよ、特に日本人って学校好きだね」
「あちこちで学校を作
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