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ヴォルデモート卿の相棒
9と3/4番線からの旅・後編
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無視した。
マルフォイについてハリーと話し込んでいたロンは、一段落した後ハーマイオニーの方を振り向いて尋ねた。

「何かご用?」
「急いだ方がいいわ。ローブを着て。私、運転手に聞いてきたんだけど、もうまもなく着くって。二人とも、ケンカしてたんじゃないでしょうね? まだ着いてもいないうちから問題になるわよ!」
「スキャバーズがケンカしてたんだ! 僕たちじゃないよ! よろしければ、着替えるから出ていってもらえませんかね?」

ハーマイオニーの発言に気分を害したのか、しかめっ面でにらみながら言い放った。

「いいわよ。みんなが通路でかけっこしたりして、あんまり子供っぽい振る舞いをするもんだから、様子を見に来てみただけよ。それとあなた、」
「えっ、私?」

小バカにしたような声でロンに応答した後、ハーマイオニーはアレクに声をかけた。急に話を振られたアレクはキョトンとした表情になる。

「あなた女の子でしょ、私達のコンパートメントで着替えたらどう?」
「あっ、そうだった! わざわざありがと〜」
(そういやそうだったな……)

どうやらクレスもアレクも幼いこらから兄弟のように育てられたため、お互い異性であることを忘れていたらしい。アレクを連れてコンパートメントから出ていく様子を、ロンはずっとにらめつけていた。

「なんだよあのムカつく物言い!? あんな奴とは絶対仲良くなれないよ!」
「……お前とは仲良くなれそうだな」
「あはは……」

憤慨するロンとそれに同調するクレスに、ハリーは苦笑いしながらも自分も二人と仲良くなれそうだと思うのであった。

「いい加減お前も起きろ(バチンッ!)」
「へぶぁっ!? …………貴様もう少しまともな起こし方はできんのか!?」

頬に全力でビンタされ飛び起きたジークは、元凶であるクレスに凄い剣幕で抗議したがクレスは無視してローブに着替え始めた。







「わざわざ着替えるスペース貸してくれてありがと〜」
「気にしなくていいわ。アレクサンドラ」
「長いからアレクで良いよ〜♪」

アレクはハーマイオニーのコンパートメントでローブに着替えていた(ちなみにネビルを含め何人かいたのだがハーマイオニーが問答無用で追い出した)。

「……ねえアレク」
「なに?」
「あなたなんであんなデリカシーの無い奴と友達なの?」
「デリカシーの無い奴……って、クレスのこと?」
「そうよ! 初対面であんな失礼なこと言われたの生まれて初めてだわ! あんなのと仲良くしててもあなたのためにならないわよ!」

どうやら先ほどのことを根にもっているようだ。同時にハーマイオニーは疑問に思う、どうしてアレクがクレスと仲良くやっているのか。
少しの間接しただけでもクレスとアレクの性格
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